同氏はCurrikiの日本での本格始動について、「Currikiはデジタル技術を活用して、世界レベルで教材や教え方に関する知の共有と集積を進めており、パーソナライズした学習形式にもきめ細かく対応できる。日本でも早稲田大学の協力を得て、サイトやコンテンツの日本語化が進みつつある。日本の教育システムは非常に整備されているが、デジタル技術を活用すればさらに進化していけるだろう。Currikiはそこに大いに貢献できると確信している」と語った。
教材をはじめとして教育のありようにはさまざまな見解があるが、Jones氏が指摘するように日本の教育ではデジタル技術を活用できていないのが現状だ。それこそCurrikiのような仕組みをうまく活用する方法を考えたいものである。
「サイバーセキュリティ対策には終わりがない」 (米Check Point Software Technologies Steve McWhirter バイスプレジデント)

米Check Point Software Technologies バイスプレジデント Steve McWhirter氏
チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズが先ごろ、文書ファイル経由のマルウェア感染を未然に防ぐ新たな機能「Check Point Threat Extraction」を発表した。同社のゲートウェイ製品「Next Generation Threat Prevention」のアドオン機能として提供する。米国本社のアジア太平洋・中東・アフリカ地域セールス担当バイスプレジデントであるMcWhirter氏の冒頭の発言はその発表会見で、今回の新機能を提供した背景の話の中で語ったものである。
今回発表した新機能は、ネットワーク上の文書ファイルなどに仕込まれた既知および未知のマルウェアを瞬時に取り除き、無害化したファイルを遅延なくユーザーに転送するという新発想のセキュリティソリューションである。従来、検知してからブロックしていたマルウェアによる脅威対策を一変し、既知および未知のマルウェアからネットワークを100%保護するとしている。
新機能の詳しい内容については関連記事を参照いただくとして、ここではMcWhirter氏が新機能を提供した背景について述べたコメントが印象に残ったので記しておきたい。その内容は次のようなものだ。
「当社は1990年代半ばにファイアウォール製品を提供し始めたときから、サイバーセキュリティの脅威に対していかにお客様の安全や安心を確保するかということに尽力してきた。その使命のもと、ファイアウォール製品にもさまざまな機能を拡張し、進化させてきたのがThreat Preventionである。とはいえ、新たなマルウェアがどんどん出現してくる中で、われわれもそれに対応していかなければならない。今回発表したThreat Extractionは、まさしく新たな進化の形である」
冒頭の発言はこの後に続いたもので、同氏は「これからも進化し続けなければならない」と結んだ。また、この話の過程で「もはや、かつてのファイアウォール製品では、最近の脅威には対応できなくなった」とも語った。その意味では、かつてファイアウォールが代名詞だった同社の最新の進化の姿が、今回の新機能に映し出されているといえる。