IBMは米国時間5月11日よりラスベガスで開催されている「IBM Edge2015」で、ハイブリッドクラウド用に設計された「Power Systems」製品群を発表した。また、これらの製品群に併せて改訂版のライセンス形態も発表した。
IBMでは、同社のハードウェアとソフトウェアを組み合わせたOpenStackベースのハイブリッドクラウド構築を足掛かりに、SoftLayerインフラストラクチャとマネージドサービスの販売も促進することを戦略目標としている。
今回のイベントで詳細の発表が予定されている製品は次のとおり。高使用率を保証する4ソケットシステムの「Power System E850」。192コアまで拡張可能なビッグデータワークロード用システムの「Power System E880」。OpenStackで管理され短時間で導入可能な集約型インフラストラクチャの「PurePower System」。ハイブリッドクラウドを最適化するソフトウェア定義ストレージの「Spectrum Control Storage Insights」。ストレージ圧縮技術でハードウェアの追加なしに大容量データの格納を実現する「XIV GEN 3」。クラウドアーカイブサービスの技術プレビューである「Big Storage Technology」。z Systemメインフレーム上のデータへのアクセスを提供しBluemixでのアプリケーション開発を可能にする「Rocket Data Access Service」。
なお、今回の発表でこれらのハードウェア製品やソフトウェア製品以上に目を引くのが、ライセンス形態の改訂である。改訂後のライセンス形態では、ソフトウェア製品の大半が月額課金で利用可能になるという。たとえば、「WebSphere Application Server」であれば、1コアあたり月額166ドルで利用できる。さらに、これらのライセンスは必要に応じて、オンプレミス、パブリッククラウド、プライベートクラウドの間で移動でき、そうしたライセンス管理を支援するためのポータルも用意される。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。