ウイングアーク1stは5月12日、SaaS型ビジネスインテリジェンス(BI)ツール「MotionBoard Cloud」に“第三者データ”と分析テンプレートを組み合わせた「3rd Party Data Galleryソリューションパック」(3PDGパック)を発表した。「3rd Party Data Gallery」の新サービスになる。税別料金は、初期費用が20万円、月額利用料が10ユーザーで4万円から。6月1日から提供する。
3rd Party Data Galleryは、セールスやマーケティングなどの領域で求められる人口統計や事業者、気象履歴、その他各種調査統計などの第三者データを提供するサービス。通常は購入して利用しなければならない第三者データを月額料金で利用できる「サブスクリプションモデル」と、複数の異なるデータ種別の統計指標を自由に組み合わせて月額料金で利用できる「データアソートモデル」が用意されている。
サービスを順次拡張しており、4月にはMotionBoard Cloud上で第三者データを月額料金で利用できる「3rd Party Data Gallery for MotionBoard Cloud」の提供を開始している。
エリアマーケティングテンプレートのエリアプロファイリングボード(ウイングアーク1st提供)
気象相関分析テンプレートの相関分析ボード(ウイングアーク1st提供)
今回の3PDGパックでは、第三者データとMotionBoard Cloudに加え分析テンプレートをまとめて提供する。核となるのは同社の分析、可視化ノウハウを凝縮した分析テンプレートで、分析するためのダッシュボードをいちから作る必要がなく、あらかじめ利用目的に応じて提供されるダッシュボードを選択するだけで、すぐにデータを分析できるという。導入したその日から、自社データと第三者データを統合して分析できるとしている。
6月1日のサービス開始時には、気象条件によって販売量や来店者数がどのように影響するのかを時系列で分析する「気象相関分析ソリューションパック」、新規出店計画や顧客獲得エリアの選定、自社の客観的なマーケティング評価などに有効な「エリアマーケティングソリューションパック(メッシュ版/町丁・字版)」を提供。医療・介護分野など、取り扱いラインアップを市場ニーズに応じて順次拡大していく予定。
3PDGパックでは、さまざまなユーザー企業の事業背景をふまえたターゲット検索、顧客分析、売上分析などに対応するため、業種業態ごとに求められる統計指標データを組み合わせた「データアソートパック」も用意する。この業種業態ごとにあらかじめ最適化されたデータアソートパックを、同社では「データアソート セレクションパック」として、最終的には1000を超えるバリエーションをそろえ、ユーザー企業のマーケット分析ニーズに応えることを目指すとしている。