日本オラクルはファイル共有サービス「Oracle Documents Cloud Service」の機能を拡張した。6月3日に発表した。税別の月額料金は1ユーザーあたり1630円(最小25ユーザーから)、1アカウントあたり初期容量を500Gバイトから提供し、アップロードするファイル単体の容量に制限はない。
Documents Cloud Serviceは、同社のPaaS製品群「Oracle Cloud Platform」の一つ。現在では7000万以上のユーザーが利用し、毎日310億のトランザクションが発生、世界中の19のデータセンターで4万のデバイスと600ペタバイトのストレージが稼働しているという。日本国内では4月から提供している。
Documents Cloud Serviceのユーザーインターフェース(日本オラクル提供)
Documents Cloud ServiceはREST APIを提供しており、追加の課金なしに「Oracle Marketing Cloud」「Oracle Service Cloud」などをはじめとする同社のSaaSやPaaS、他社製アプリケーションや連携するとともに組み込むこともできる。オンプレミスのコンテンツ管理基盤「Oracle WebCenter Content」とのハイブリッド構成も予定しているという。
今回の機能拡張では「Office 365」からDocuments Cloud Service上のファイルを「開く」「保存」できるようになっている。
Office 365のアプリケーションからファイルを保存できる(日本オラクル提供)
REST APIサンプルとHTTPベースのアプリケーション記述言語である「WADL(Web Application Definition Language)」の定義ファイルを提供し、より効率的な開発環境を提供できるとしている。また、リスト表示に加え、デジタルアセット管理として活用できるようにファイルをサムネイルで表示できる。
ファイルをサムネイルで表示できる(日本オラクル提供)
Documents Cloud Service内のファイルの内容をテキストで記述できる「説明」ボックスを追加している。管理者画面からユーザー管理とサービス制限・使用状況に簡単にアクセスできるようになった。
日本オラクルは、Documents Cloud Service導入でクラウド環境での運用、セキュリティ確保、SaaS連携などの以下のコンサルティングサービスも提供する。
- アクセス管理やバージョン管理などを含む運用ポリシーとオペレーションを設計
- パブリッククラウド、プライベートクラウド、オンプレミスの複数環境を統合させた、高セキュリティで多様なニーズにあわせたソリューションをパッケージ化して設計と導入を支援
- Marketing CloudやService Cloudとパッケージ化した設計や導入の支援