Dropboxは近年エンタープライズ市場への浸透に取り組んでいるが、このたび「Dropbox for Business」にエンタープライズモバイル管理(EMM)機能を導入する計画を発表した。
Boxといった競合他社やモバイルデバイスメーカー(例:Samsung KNOX)などの例が示しているとおり、企業ネットワークにユーザーが私物デバイスを利用する例が増えていることから、EMMは多くの企業にとってなくてはならないものになりつつある。
EMMは、従業員の要求を満たしながら、IT部門が選択可能なパートナーアプリやプラットフォームを決定し、指定することによって、ある程度コントロールすることを可能にするものだ。
Dropboxは「Dropbox for Business API」を通じてEMMを提供する予定であり、これによってDropbox for Businessを簡単にITプロセスに組み込めるようになるという。
同サービスは、10万社以上の顧客を抱えている。2014年12月にリリースされたこのAPIは、発表時点でCloudLock、Nuix、DocuSign、Splunk、Microsoft、Windows Azure、Dell、Cisco、SkySyncを含む20社のパートナー企業と連携していた。
Dropboxはこの機能を実現するため、数多くのEMMパートナーと協力しており、オープン標準を採用している。
統合されるパートナーにはAirWatchやMobileIronが含まれており、数カ月以内にリリースされる予定だ。
さらに大きな計画として、DropboxはOkta、Centrify、Knoxなどの名前の知られた企業と協力して、Appleの「iOS」やGoogleの「Android for Work」などのモバイルプラットフォームにも対応するEMMエコシステムを構築する予定であるという。
ただし、リリース日はまだ公表されていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。