人材育成の新手法「アクティブラーニング」

育成の鍵は「教えないこと」--アクティブラーニングとは何か

得能絵理子 2015年07月04日 07時00分

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 2014年12月、文部科学省が大きな発表をした。これまでのマークシート方式の大学センター入試に変わり、2020年から思考力や表現力を問う記述式の新試験を開始するというのだ。これまで日本の試験では「平安京ができたのはいつ?」といった知識を暗記する力が求められた。それに対し、2020年以降は「外国からの旅行者を日本に増やすためにどういうことをすべき?」といった「正解」のない質問に答える力が問われるようになる。

 文科省は同時に、そうした解答を導ける人材を育成するため、日本の教育現場にアクティブラーニング方式の教育手法をとりいれていくべきだと明言した。アクティブラーニングとは、文字通り、能動的に学ぶ姿勢を身に着けさせる教育手法である。これまでの日本の教育のように、教師が一方的に話すだけの授業ではなく、生徒に考えさせ、自分なりの考えをまとめ、実践させる教育手法だ。


 学生に次々に質問を投げかけ、対話形式で授業を進めていくHarvard大学のMichael Sandel教授。「白熱教室」として、NHKでその授業の様子が放映され、日本でも有名になったことは記憶に新しい。その指導法はアクティブラーニングそのものだ。見事なファシリテーションで会場全体を巻き込んでいき、対話を通して、学生に自分の考えを醸成させていく。

 日米の教育を比較し、その違いを言語化するならば、「What do you think(あなたはどう思う)?」の違いということができる。つまり、自分の考えを問われる機会があるかないかということだ。米国の学校教育では一般に、世代を問わずそうした問いかけを、より重視している。

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