一方で、「VMwareは、アプリケーションサービスは自ら構築せずに、Pivotalなどを通じて提供する。われわれの立場からみれば、アプリケーションサービスの選択肢を増やすことにつながる」としている。
また、今年4月に次世代クラウドネイティブプラットフォームへの投資に関するビジョンを発表したことに触れ、「(コンテナと親和性の高いLinuxディストリビューションである)Project Photon を発表し、大きな反響を得た」と自信を見せる。この時、併せて発表したコンテナ技術「LightWave」は、コンテナの領域において、Identity as a Serviceと呼ぶものだとする。コンテナは、セキュリティにおいて弱い部分があり、それを解決するためにLightWaveがあるという。
「コンテナは多くの開発者が利用しているものであるが、その一方で、堅牢な環境でアプリケーションを稼働させるためには、セキュリティサービス、ネットワークサービス、マネジメントサービスが必要」と続けた。
ここで付加価値を提供できるというのが、コンテナ活用支援におけるVMwareの考えだ。 同社は、従来のものに加え、オープンソース環境にも取り組む。「多くの開発者を活用したい環境では、オープンソースを活用する」との考えを示した。
そのほか、VMwareがPivotalとの連携や、コンテナマネジメントに関連して、Googleなどとの連携していることにも触れた。
6月に開催されたDockerカンファレンスにおいて、VMware AppCatalystによって、各種APIを提供。Amazon Web ServicesやGoogleのクラウド環境とつなげるとして「Docker APIを実装することで、開発者にとって、強固な開発環境を、Dockerの配下に持てる」とした。
加えて、DockerコンテナとvSphereを統合する「Project Bonneville」において、コンテナとの連携について取り組んでいることを示しながら、「アプリケーションの展開を容易にするという要件への対応や、セキュアな環境の実現、管理の強化といったものをまとめて、エンタープライズコンテナインフラストラクチャとして提供する。必要なインフラをすぐに提供できるのが特徴である」とした。
最後に「8月に開催するVMworldで、また新たな施策を発表する」と話した。