Nuance Communicationsが米国時間8月6日の株式市場終了後に第3四半期決算(6月30日締め)を発表した。
音声認識ソフトウェア大手の同社の発表によると、純損失は3940万ドル(1株あたり13セント)だった。
また、非GAAPベースの売上高は4億8870万ドル、1株あたり利益は32セントだった。
アナリストらは売上高を4億8036万ドル、1株あたり利益を28セントと予想していた。
決算は予想通りだったものの、同社は為替変動により売上高が思うように伸びなかったと主張している。為替変動は今年の各社決算発表で予想を下回った原因としてしばしば挙げられている。同社は、2015会計年度第3四半期の為替レートが前年同期と同じ水準であれば、売上高は1700万ドル増しになっていただろうと述べている。
また同社は、「買収にともなう会計処理」により売上高が1080万ドル減少したと述べている。
分野別の成長に目を向けると、ヘルスケア事業が好調であり、売上高の大半を占めている。これに対して、モバイル/コンシューマー分野や企業分野、画像ソリューション分野はいずれも伸び悩んでいる。
第3四半期の純受注額は前年同期比47%増の4億8440万ドルとなった。Nuanceは受注額の伸びがヘルスケア事業とともに、自動車関連事業における複数の「通常では見られない巨額契約」によるものだとしている。
同社は第4四半期について、非GAAPベースの売上高を4億9700万ドルから5億1300万ドル、1株あたり利益を33セントから37セントと予想している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。