UPDATE サンフランシスコ発--Intelの最高経営責任者(CEO)を務めるBrian Krzanich氏は米国時間8月18日朝、同社年次フォーラム「Intel Developer Forum 2015」(IDF15)を開幕するにあたり、開発者にスポットライトを当てた(と同時に、おそらくプレッシャーもかけた)。
Krzanich氏は開幕の基調演説で次のように述べた。「開発者の機会がこれほど多様だったことはない。開発者でいるのにこれほど良い時期はかつてなかった」
Krzanich氏は、コンピューティングがすでに車や家、衣服にまで組み込まれていることを思い出させ、この数年間で技術業界に根付いた「モノのインターネット」(IoT)の進展を示唆した。
Krzanich氏は続けて、変化しているのはコンピューティング体験がパーソナライズ化されつつあることだと述べた。この前提に基づいて、Intelは独自の3つの予測をまとめている。
第1に、コンピューティングが視覚、音声、触覚の機能を備えて「超パーソナル」になるなか、Intelはそれを「コンピューティングの感覚化」と考えている。第2に、すべてのものはスマート化して接続することが可能だ。第3に、コンピューティングはやがてユーザーの延長になり、ウェアラブル機器などのコネクテッドデバイスを通じて物理的環境に「命を吹き込む」と、Krzanich氏は説明した。
Krzanich氏は、「われわれがデバイスに求めるのは、もっと人間のように振る舞うことだ」との考えを示した。
Intelは、こうした取り組みにおいて業界の主要企業が勢ぞろいする協業体制をアピールする中で、より自然で直観的な知覚技術体験を約束するプロジェクト群を紹介した。
その1つは、IntelとMicrosoftとの協業による「Wake On Voice」機能で、Intelの「Atom」シリーズから「Core」シリーズまでのチップを搭載するPCや他のバッテリ式機器への搭載を想定している。簡単に言うと、このタッチレスプラットフォームは、スリープ状態の機器を音声操作で起動するというものだ。
IntelはGoogleのProject Tangoチームと協力し、周囲の様子を検知し、マッピングできるスマートフォンのプロトタイプを開発した。
提供:Intel