企業向けソフトウェアの大手であるOracleは米国時間8月20日、クラウドベースのコンシューマーパーソナライゼーションソフトウェアを開発するMaxymiserを買収することで合意したと発表した。金銭的条件は現時点では明らかにされていない。
Maxymiserは、多変量テストとA/Bテストを専門に手がける企業だ。こういったテストにより、マーケッターやブランド側で作成したさまざまなバージョンのウェブページのうち、どれが最も効果的かという評価が可能になる。また、ニューヨークに拠点を構える同社はパーソナライゼーションソフトウェアとして、顧客プロフィールの自動生成エンジンを提供している。これによりコンシューマーに関するデータを継続的に取得し、各サイトを訪問した顧客に最適なエクスペリエンスを提供するための予測アルゴリズムにそのデータを引き渡せるようになる。
Maxymiserの最高経営責任者(CEO)Tim Brown氏は「われわれのミッションは、顧客が欲しているものを体系的に評価、発見、予測したうえで、カスタマイズされたユニークなエクスペリエンスを提供するために、データ科学を用いて企業を支援することだ」と述べている。
Oracleの狙いは、Maxymiserのソフトウェアを「Oracle Marketing Cloud」に統合することで、競合するSalesforce.comやAdobe Systemsとの戦いを有利に進めることにある。Maxymiserは、AllianzやHSBC、Lufthansa、TOMMY HILFIGER、Wyndhamといったブランドについて、1月当たり200億件以上の顧客エクスペリエンスを最適化していると述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。