IBMは米国時間10月5日、ハイブリッドストレージおよびオブジェクトストレージのベンダーであるCleversafeを買収することで合意したと発表した。
IBMは自社のハイブリッドクラウドストレージにおけるポートフォリオ全体の強化を目指し、シカゴを拠点とするCleversafeを自社のクラウド事業部門に統合する計画だ。
2004年に創業されたCleversafeは、オブジェクトストレージを得意としている。オブジェクトストレージは、データをオブジェクトとして取り扱うという点で他のクラウドストレージとは異なっており、従来のファイルシステムよりもはるかに優れたスケーラビリティを有するとされている。
Cleversafeのストレージでは、データをスライスと呼ばれる、冗長性を持たせた複数の断片に分割しておき、それらスライスから元の情報を再構成するという情報伝播アルゴリズム(IDA)を採用している。IBMによると、これにより低価格でセキュアなデータストレージを実現できるという。
Cleversafeの顧客には、オンラインフォトストレージを提供するShutterflyや、欧州でホームエンターテインメントと通信を手がけるSkyの他に、金融サービス分野やヘルスケア分野の企業、連邦政府機関などが名を連ねている。
Cleversafeの従業員約210人はIBMに移籍することになる。買収の金銭的条件は明らかにされていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。