大成建設がGigamon社製パケットキャプチャー用スイッチ製品「GigaVUE」を採用した。マクニカネットワークスが12月1日に発表した。
「GigaVUE」は、スイッチのミラーポートやTAPから引き出したラインを集約し、その配下にネットワーク監視装置やセキュリティ機器を接続することで、トラフィックを複製し複数の監視機器に送ることができる。さらに複数のポイントから1つの機器にトラフィックをまとめるといったことも可能としている。

「GigaVUE」 導入構成イメージ(マクニカ提供)
大成建設グループのITインフラには、主要企業8社、社員2万1000人が利用するシステムが集中しているが、大量のサーバ群を詳細に監視するためには、さまざまなポイントからネットワークトラフィックを取り出したり、あるポイントから取り出したトラフィックを複数の機器で分析したりする必要がある。
そのため同社では、トラフィックを監視する複数のネットワーク解析装置やセキュリティ機器を導入した。
しかし、こうした監視、分析作業においてミラーポート数が足りず、十分な対策を取れなかった。また新しいネットワーク解析装置を導入したり検証したりする際に、本番環境を変更しなければならないこともリスクになっていた。
GigaVUEの導入で、複数のポイントから1つの機器にトラフィックを集約できるようになり、スイッチのミラーポート不足を解消した。また本番環境に影響を与えずに容易に効果の高い検証も可能になったとしている。