京セラは、メール偏重の働き方を見直し、業務の推進力を強化するため、企業情報ポータル型グループウェアとBPM型ウェブデータベースを導入し、社員共通の情報基盤を刷新した。グループウェアを提供したドリーム・アーツが12月9日に発表した。
これまで京セラでは、業務に関わるコミュニケーションや情報共有の多くをメールで実施していた。メール偏重の働き方を見直し、現場力を強化するというのが、今回の導入の目的とのこと。導入したのは、ドリーム・アーツの「INSUITE」と「ひびきSm@rtDB(スマートDB)」。
INSUITEは、全社や組織別で共有すべき情報を集約したポータルや、権限に応じて柔軟にコンテンツを提供できる。必要な情報を必要としている人に過不足なく伝達できるようにしている。一方、スマートDBは、コンテンツを容易に作成でき、電話帳検索や、各種通達の掲示など、新たに業務の運用を見直し、業務効率と利便性を向上させるBPM型ウェブデータベース製品。
システムは日立ソリューションズが構築し、2014年4月から京セラの一部グループ会社を含めた従業員約2万3000人が利用を開始しているという。今後も、海外を含めたグループ会社に順次展開していく。
京セラ 経営管理本部 経営情報システム部 部長 藤田正則氏は、以下のようにコメントしている。
「当社の創業者、稲盛和夫の経営哲学にある『全員参加経営』を実現していくには経営層と現場が同じ目標を共有し、"アメーバ”ごとの小集団が有機的に連携できる情報伝達基盤が必要だと考えています。 数万人規模の安定稼動実績があることや、標準機能で対応可能な範囲が多いことがグループウェア採用の要件でした。グループ共通の業務基盤として、全社員の情報共有のツールとして期待しています」