モビリティ
続いて、いつでもどこからでも、コラボレーションできるツールについて解説していく。Cisco Jabberは、PCやスマートフォン、タブレットとマルチデバイスに対応している。会話の入口としてちょっとした確認だけではなく、社外にいる場合でも活躍するツールだ。
今までのコラボレーションは、固定電話で○○さんとコールする、ビデオ会議室から○○さんへコールするなど、連絡手段として場所やツールにとらわれたコラボレーションだった。
しかし現在では、Cisco Jabberから連絡を取りたい相手を選び、チャット/電話/ビデオ会議/ウェブ会議から相手の状況に応じてコミュニケーション手段を自由に選ぶことができる。さらにExpresswayサーバを導入することで、外部からでもVPNレスでモバイルデバイスへ音声やビデオを発着信することができる。
マルチデバイスに対応するCisco Jabberのようなソフトウェアクライアントを利用する場合、特にモバイルデバイスでの利用においては、セキュリティの観点が大変重要な要素となる。Cisco Jabberの外部環境との接続は、シグナリングも音声映像通信もすべて暗号化された通信となっている。また、設定ポリシー次第で、ローカルデバイスへチャット内容をコピーできないような制御も可能となる。
モビリティ向上による生産性
このように、場所にとらわれない働き方を実施するために環境を整備していくことで、「コラボレーションの即時性」を向上させていくことができる。いつもと同じ応答性を担保するだけにとどまらず、出張費や移動時間の削減、さらにはコラボレーションの時間を生み出すことが可能となる。
特に、外出が多いメンバーは、社内会議のためだけに帰社する必要性もなく、外出先のカフェや車の中からiPadやPCを使ってビデオ会議を活用した働き方を実現している。また、弊社では多くの社員がテレワーク制度を積極的に活用している。 テレワーク促進には、仮想デスクトップ環境とあわせて、これらのコラボレーションツールが大きく寄与している。