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S/4 HANAが目指す破壊なきイノベーションとは - (page 3)

末岡洋子

2016-02-02 07:00

破壊のない成長がメッセージ

――日本の顧客はデジタル変革の必要性を感じていても、伝統的に欧米のように強い最高情報責任者(CIO)がおらず、変革の旗振り役がいない。あるいは変化の必要性を感じていない企業もあるかもしれない。

 世界中の顧客と話をしている。確かに日本市場は特色が強い市場で、長所もあれば短所もある。SAPのメッセージは「破壊のない成長」。ERPなどの記録中心のSoR(System of Record)は長期的なもので標準化の必要があり、あまり変化させたくない部分だ。中間にはエンゲージのためのシステムがあり、ここはライフサイクルが短くイノベーションが可能だ。最も支援したいのは、予測分析やロイヤリティーシステムなど顧客が直接メリットを体感できるイノベーションのシステムで、ここではリスクが低い形で革新を支援できる。

 このように破壊することなくイノベーションできれば、もっと多くの企業がイノベーションを起こせるのではないか。

 ある日本の大手企業の次期CEOと話をした。その企業が展開する業界は他の業界からの参入をおそれる企業もあるが、私が話した次期CEOは自社を再度作り直すチャンスととらえていた。日本は伝統的に顧客中心といわれているが、新しい顧客中心の考え方がでてきており、これは新鮮だ。

 重要なポイントは、早く急ぎすぎて間違えてしまうというリスクよりも、動きが遅くて取り残されてしまうというリスクの方がはるかに大きくなっているということ。迅速に動かなければ、その分リスクは増えていく。これがデジタル化の現実だ。

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