Microsoftは米国時間1月20日、「SharePoint Server 2016」と「Project Server 2016」の「Release Candidate」(RC)ビルドをテスター向けに公開した。

Microsoftによると、SharePoint Server 2016 RCは「基本機能が概ね完成」しているという。また、SharePoint Server 2016を2016年春に一般リリースする予定に変更はないという。
SharePoint Server 2016の主眼はハイブリッドコンピューティングのシナリオだと関係者は話している。さらに、同リリースでは、データセキュリティとコンプライアンスのサポートが強化されるほか、モバイルコンテンツおよびアプリケーションへのアクセスも改善される。SharePoint Server 2016の機能の多くは、「SharePoint Online」で既に利用可能だ。
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Microsoftのブログに掲載されたFAQの中で、Microsoftが「InfoPath」と「SharePoint Designer」のサポート計画を調整していることを認めた。Microsoft関係者は2014年、電子フォーム作成ツールInfoPathのサポートを終了することを発表し、2015年には、SharePoint Designerの新版を提供する予定がないことが明らかになった。
FAQには、以下のことが書かれている。
- SharePoint Server 2016には、「InfoPath Forms Services」をホストする既存機能が含まれる。SharePoint 2016に組み込まれたInfoPath Forms Servicesは、SharePoint 2016のサポートライフサイクルが終了するまでサポートされる。
- 「Office 365」に組み込まれたInfoPath Forms Servicesのサポートは今後も継続する。
- 「InfoPath 2013」と「SharePoint Designer 2013」は、InfoPathとSharePoint Designerの最後のバージョンになる。SharePoint Server 2016がリリースされても、SharePoint Designerは再リリースされないが、われわれはSharePoint Designerで構築され、SharePoint Server 2016やOffice 365でホストされるカスタムワークフローのサポートを継続する。
- InfoPath 2013とSharePoint Designer 2013のサポートはSharePoint Server 2016のサポートライフサイクルに準拠し、2026年まで継続する。
テスターはSharePoint Server 2016 RC(Project Server 2016 RCも含む)をMicrosoftの「Download Center」からダウンロード可能だ。Microsoft関係者によると、ユーザーはSharePoint Server 2016 RCを「SharePoint Server 2016 Beta 2」の上に直接インストールできるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。