先週、「OneDrive」を使用している一部の「Office 365」ユーザーに新たな問題が降りかかった。Microsoftが1年間の猶予期間中はストレージ容量の削減を実施しないと約束していたにもかかわらず、その容量が1テラバイトに制限されてしまったのだ。
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Microsoftは2015年11月、Office 365の全ユーザーに提供しているコンシューマー向けの無料のOneDriveと、「OneDrive for Business」に対する無制限のストレージ提供を廃止すると発表した後、数カ月もしないうちに、一定期間その容量を維持できるという猶予期間の設定を発表した。それによると、1テラバイトを超えるデータを保存している「Office 365 Home」や「Office 365 Personal」「Office 365 University」ユーザーは、少なくとも1年間は超過分のストレージを使用できることになっていた。
結局のところ、先週何が起こったのだろうか?なぜ猶予期間の終了を待たずして、一部ユーザーのストレージ容量が制限されたのだろうか?また、なぜ1テラバイトを超えてデータを保存していたユーザーのドキュメントやファイルが、何の前触れもなく読み取り専用になったのだろうか?
Microsoftの広報担当者は手違いだったと認めている。同社によると、今週の早い段階で、ストレージ容量を元通りに設定し直す予定だという。
同社は公式声明で以下のように記している。
「猶予期間の終了を待たずして、一部のOneDriveユーザーを1テラバイトのプランに移行してしまった。OneDriveに格納されているデータそのものは今回の処理による影響を受けておらず、われわれは該当ユーザーのプランをできる限り早く元に戻すよう全力を傾けている。既に発表している通り、1テラバイトを超えてデータを保存しているOffice 365の全ユーザーは少なくとも1年間、そのストレージ容量を維持できる。今後のストレージプランについては、OneDriveブログで発表していく予定だ」
今回のストレージ容量の制限は、実際のところ単なる過ちであったとはいえ、1年間という猶予期間が過ぎればユーザーは同じ経験をすることになるはずだ。Office 365 Home、Business、Universityの各エディションのユーザーで、OneDriveに保存しているデータの容量がまだ1テラバイトを超えている人々は、Microsoftが2015年に発表した通りの措置に踏み切った場合、不便な思いをすることになるはずだ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。