最近のMicrosoftは、最高経営責任者(CEO)であるSatya Nadella氏の指揮の下、「Microsoft Azure」クラウドでLinuxなどのオープンソーステクノロジのサポートを進めており、Red HatなどのLinuxディストリビューターとの関係も改善している。そのような中、Microsoftは米国時間2月17日、オープンソーステクノロジに関連する3つの取り組みを発表した。
1つ目は、「Red Hat Enterprise Linux」(RHEL)のインスタンスを「Azure Marketplace」から導入可能にしたことだ。同社はこの計画を2015年11月に発表していた。
2つ目は、「Azure Container Service」(ACS)プレビュー版の一般公開だ。 ACSは、コンテナホストとして動作する仮想マシンのクラスタや、アプリケーションコンテナをオーケストレーションするための他の「マスター」マシンの作成と管理を可能にする。
3つ目は、MicrosoftとBitnamiの提携である。Bitnamiが作成した一連のLinuxイメージをAzure Marketplaceで認定したことにより、これらのオープンソースイメージを導入しやすくした。
Microsoftによると、現在、同社がAzure Marketplaceから販売するソフトウェアの60%以上はLinuxベースのものだという。
Microsoftはオープンソースエコシステムへの取り組みを強化しており、最近では、dm-cryptの「Azure Disk Encryption」への統合や「MCSA Linux on Azure」資格認定の開始、「PHP 7」向けの実験的な「Web App」サポートを発表している。さらに、PivotalやCloudera、MariaDB、Hortonworks、Datastaxといったオープンソーステクノロジパートナーとともに多くのソリューションもリリースしている。