愛知県経済農業協同組合連合会(JAあいち経済連)は、メインフレームからオープンシステムへの移行過程で企業アプリケーション統合(EAI)ツールを採用し、60個に及ぶシステムの一元管理を実現した。インフォテリアが3月25日に発表した。
JAあいち経済連は、愛知県農業の発展と農家組合員の暮らしの向上に貢献することを使命とし、組合員の安定した経営を支えるべく、苗や肥料の供給、営農事業支援や販売企画、農産物の直販などを行っている。愛知県は自然条件、社会条件に恵まれて米、園芸産品、畜産物ともに全国有数の生産を誇っていることから、JAあいち経済連でも米穀部、園芸部、畜産部など多岐に渡る事業を手掛ける。
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JAあいち経済連では従来、事業活動を支える多様なシステムをメインフレーム(汎用機)で運用していたが、システムのオープン化を進める過程で、システム同士を1対1で繋げる形の連携ツールを導入してきた。しかし、オープン系サーバの数が増えたてきたことから連携スキームが複雑化、さらにはサーバごとに生じるライセンス費用などの管理が煩雑になっていたという。
そこで、HUB型のデータ連携ツールとしてEAIツールを導入することを決定、特定ベンダーへの依存を排除できること、データハブとして一元管理が可能なこと、自社で連携構築が可能なこと、連携先の拡張性、データ連携の安定性などを重視した選定を進めた結果、インフォテリアの「ASTERIA WARP」を採用した。
ASTERIA WARPは、異なるコンピュータシステムのデータを、ノンプログラミングで連携できるミドルウェア。メインフレームやクラウド上のサーバから表計算ソフトウェアまでの、さまざまなシステム間の接続とデータの変換を行うロジックを、複雑なプログラミングなしで行えることが評価されたという。
60個のシステムと会計システムとの連携の一元管理を実現したほか、個別サーバごとにライセンス管理(費用)が必要だったがASTERIAサーバライセンスに集約され、データの処理状況やシステムにかかる負荷状況の見える化が実現された。

オープン系移行後のシステム構成図(インフォテリア提供)