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NEC、システム構築基盤ソフトに新製品--未稼働の業務アプリなどを把握

阿久津良和

2016-04-13 08:00

 NECは4月12日、業務システム構築基盤ソフトウェア「SystemDirector Enterprise」の新製品2種類を発表した。4月28日から出荷する。

 System of Record(SoR)の安定性や保守レベルを維持しつつ、新たなICT投資をSystem of Engagement(SoE)に注力し、ビジネス効果を生み出したいという考え方がIT部門を中心に高まりつつある。

 メインフレーム上で長い時間をかけて作り上げたSoRは開発や保守の要員の高齢化や退職、設計書の欠損やソースコードとの剥離などが理由で、保守コストや品質低下リスクが増大する傾向が強い。一方のSoEは最新技術を活用し、仮説検証を繰り返しながら迅速に目的のシステムを実現するアジャイル開発が主流になりつつあるが、マネジメント経験などの人材不足やSoRの運用保守コストが足枷となり、十分な開発費用を確保できないケースも散見される。

 自社もACOS-4というメインフレームを扱うNECは、これらの問題を解決する方法として、フレームワーク上の開発を支援するSystemDirector Enterpriseのラインアップに2種類の新製品を加えた。

 具体的には、ソースコードなどからシステム内の資産を可視化し、業務アプリケーション保守の効率化を支援する業務アプリケーション分析基盤「SystemDirector Enterprise Asset Innovation Suite」と、設計書から帳票フォームとテスト用帳票データを自動生成し、帳票開発を効率化する「SystemDirector Enterprise for Report」の2種類を新たに投入する。

NEC クラウドプラットフォーム事業部 シニアエキスパート 森茂雄氏
NEC クラウドプラットフォーム事業部 シニアエキスパート 森茂雄氏

 SystemDirector Enterprise Asset Innovation SuiteはACOS-4を対象にブラックボックス化したソースコードや業務アプリケーションをリポジトリに保存して分析し、数年間使われていない業務アプリケーションを浮き彫りにする資産一覧レポートや未稼働資産レポートを作成する。ソースコードの構造分析レポート、類似資産などの診断レポートで資産を可視化、診断できるという。

 クラウドプラットフォーム事業部 シニアエキスパート 森茂雄氏は、「簡単な保守作業でも延々とソースコードを読むのは大変。数年以上起動していない業務アプリケーションの整理が難しい、といった相談を顧客から受けている」と説明し、SystemDirector Enterprise Asset Innovation SuiteがSoRの棚卸しから、メトリクス診断による品質リスクの顕著化などに有効であることをアピールした。

 現時点ではオンライン定義分析やジョブ定義分析、CRUD(Create、Read、Update、Delete)分析といった機能に留まり、資産一覧棚卸し機能などは10月のバージョン1.1で実装される。

SystemDirector Enterprise Asset Innovation Suiteで実装、実装予定の機能
SystemDirector Enterprise Asset Innovation Suiteで実装、実装予定の機能

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