2)Alexaのプラットフォーム化(生態系の拡大)
外部との提携の例としてよく挙げられるのが、今年に入って決まった「Uber」(ライドシェアリング、配車サービス)や「Spotify」(音楽ストリーミングサービス)といったそれぞれの分野の最大手との連携で、その結果「Uberで車を手配して」とかいったことまで対応できるようになっているという。
また、それ以外にネット接続した機器を通じて部屋の照明や空調を調節することなども、Alexaに話しかけるだけでできるようになりつつあるそうだ。
さらに3月末には、Nestから発売されているスマートサーモスタットもAlexaと連携するという発表があった。NestがAmazonと競合するGoogle傘下の会社であるのはいうまでもない。一時はスマートホーム分野の有望株とみられていたNestが、Alexaのプラットフォームに載っかることにした、というのはある意味でちょっとしたニュースで、それだけAlexaの勢いが無視しがたいものになっているといいうことの表れかとも思える。
なお、大手自動車メーカーのFordも1月のCESで、同社の車載システム「Snyc」とAlexaを連携させていくことを発表していた。Alexa経由で家の中から外(あるいは車庫のなか)に駐めた自動車の空調を操作したり、逆にFord車内から家の証明を点灯・消灯させるといったことを、Alexaに話しかけるだけで可能にする、といったアイデアがあるらしい。
両社の取り組みがうまくいくかどうかはまだわからないが、この協業がうまくいくようだと、これまで家庭内にほぼ限られていたAlexaの影響力の範囲が外出先まで拡がることにもなりそうに思える。