編集部からのお知らせ
解説:広がるエッジAIの動向
Check! ディープラーニングを振り返る

IBMのメインフレーム「LinuxONE」とUbuntu、OpenStackの連携で実現すること

Steven J. Vaughan-Nichols (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2016-05-06 06:30

 IBMは2015年、IBMのメインフレームに、Linuxおよびオープンソースのソフトウェアとサービスを組み合わせたサーバ製品「LinuxONE」を発表した。この新しいシリーズには、メインフレーム「IBM z13」上に構築された「LinuxONE Emperor」とその下位製品にあたる「Linux Rockhopper」の2つが存在する。LinuxONEは、IBMのハイブリッドクラウドに対する取り組みの中心的存在だ。IBMのクラウドアーキテクチャおよびテクノロジ担当バイスプレジデントであるAngel Diaz氏は、OpenStack Summitで、LinuxONEを「Ubuntu」および「OpenStack」と組み合わせることで、「企業が収益を上げるために必要なスピードと柔軟性」を提供できると述べた。

JuJuのチャームを利用すれば、複雑なサーバアプリケーションを簡単にセットアップできる。OpenStackを動かしているLinuxONEのメインフレームでこれを利用すれば、簡単に強力なクラウドアプリケーションを生み出せる。
JuJuのチャームを利用すれば、複雑なサーバアプリケーションを簡単にセットアップできる。OpenStackを動かしているLinuxONEのメインフレームでこれを利用すれば、簡単に強力なクラウドアプリケーションを生み出せる。

 CanonicalとUbuntuの生みの親であるMark Shuttleworth氏は、「UbuntuはNetflixなどのユーザーが、摩擦なしに簡単にものを作れるようにするためのものだ。LinuxONEでは、メインフレームのアーキテクチャについてまったく知識がない人でも、Ubuntuを利用することができる」と述べた。

 これは、単なるテクノロジ以上のものだ。同氏は続けて、「経済的な議論は、とても簡単だ。かつてのオンデマンドコンピューティングには摩擦が存在していた。LinuxONEでは、Ubuntuに対する課金を定額にすることで、その摩擦を取り除いた。LinuxONEのメインフレームで、UbuntuのVMや論理パーティション(LPAR)を実行しても、コストはかからない。LinuxONEとUbuntuの組み合わせは、I/Oの観点から見れば素晴らしいものだ」と述べた。

 さらにShuttleworth氏は、「通常のユーザーは、OpenStack経由でこのパワーすべてにアクセスできる。これは、クラウドを利用するのと同じように、メインフレームを利用できるようになることを意味する」と続けた。

 プラットフォームの外でアプリケーションを実行することで、これを簡単に実現できる。IBMのOpenStackソリューションおよびPaaS担当チーフエンジニアKershaw Mehta氏は、UbuntuとOpenStackを使用するLinuxONEでのアプリケーション構築が、「Juju」のチャームを利用することで、いかに簡単になるかを説明した。

 JujuはUbuntuのDevOpsツールだ。チャームに詳しいCanonicalのエキスパートであるJorgo Castro氏は、「チャームは共有可能で、再利用可能で、繰り返し可能なDevOpsのベストプラクティスの表現だ。チャームはそのまま使うこともできるし、ニーズに合わせて修正したり、つなぎ合わせたりすることも簡単にできる。チャームの導入は、Ubuntuにパッケージをインストールするのに似ている。導入も削除も簡単に行うことができる」と説明し、さらに「チャームはレゴブロックのようなものだ」と続けた。

 Shuttleworth氏は、「Jujuのチャームは、どんなハードウェアプラットフォームでもアプリケーションの作成に使用できる。LinuxONEでJujuを使えば、自分の手で組み立てなくても、すべての必要なマイクロサービスを含む再利用可能なモデルをセットアップすることができる」と付け加えた。

 これによって、非常に容易に複雑なアプリケーションを構築できるようになる。LinuxONEは何千もの仮想マシンをホストし、何百万ものコンテナを実行する能力を持っているため、Ubuntu、Juju、OpenStackとの組み合わせは、負荷が高いワークロードを素早く導入するための環境として理想的だと言えるだろう。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

Special PR

特集

CIO

モバイル

セキュリティ

スペシャル

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]