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今週の明言

製造業向けIoT基盤で世界に挑むファナック社長の意気込み

松岡功

2016-05-06 12:00

 本連載「松岡功の『今週の明言』」では毎週、ICT業界のキーパーソンたちが記者会見やイベントなどで明言した言葉をいくつか取り上げ、その意味や背景などを解説している。

 今回は、ファナックの稲葉善治 代表取締役社長と、NECの森茂雄 シニアエキスパートの発言を紹介する。

「新システムを製造業向けIoT基盤のデファクトスタンダードに育てたい」
(ファナック 稲葉善治 代表取締役社長)


ファナックの稲葉善治 代表取締役社長

 ファナックが先ごろ、米Cisco Systemsなどと共同で、IoT(Internet of Things)や人工知能(AI)などの先進技術を駆使して、工場の生産効率を向上させるシステムを開発すると発表した。稲葉氏の冒頭の発言は、その発表会見で、新システムへの意気込みを語ったものである。

 新システムの名称は「FANUC Intelligent Edge Link and Drive(FIELD)system」。Ciscoおよび制御機器大手の米Rockwell Automation、東京大学発のベンチャー企業で深層学習などのAI技術を手掛けるPreferred Networksの3社と共同で、ファナックが提供するコンピュータ数値制御装置(CNC)やロボットのみならず、周辺デバイスやセンサを接続して工場の生産活動を最適化するための分析基盤を実現するとしている。2016年秋以降に提供開始する予定だ。

 新システムの詳細な内容については関連記事を参照いただくとして、ここでは稲葉氏の会見での発言に注目したい。

 「製造業においては国内外にかかわらず、人件費の高騰や高齢化による労働人口の減少などにより、生産現場の自動化ニーズがますます高まってきている。一方で、製品に対する高品質やコストパフォーマンス、きめ細かい要求への柔軟な対応に向け、自動化にも一層の生産効率が求められるようになってきた。新システムはそうしたニーズに対応しようというものだ」

 こう語った同氏は新システムの位置付けについて、「クラウドと生産現場の各種機器などのエッジとの中間にある“フォグ”層に位置するアプリケーション開発基盤」と説明した。ちなみに、「フォグ」とはCiscoが提唱している「フォグコンピューティング」に基づく考え方である。

 同氏が新システムについて語った中で、筆者が最も印象深かったのは、「このシステムを利用すれば、アプリケーション開発者、周辺デバイスおよびセンサメーカー、システムインテグレーターは、生産効率や品質を向上させるソリューションを構築してビジネス展開できる」と、「オープンプラットフォーム」であることを幾度も強調していたことだ。

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