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DevOps、アジャイル管理、セキュリティにフォーカス:日本CA反町社長 - (page 2)

末岡洋子

2016-07-21 18:04

--サポーターとしてのCAの強みは何か。

 われわれはマルチベンダー、マルチプラットホームです。つまりベンダーに依存しません。

 私自身、前々職がMicrosoftでしたが、全部Microsoftでなければアプリケーションが動かないという時代がありました。このようにロックインされたものではなく、ベストサポーターとして、どのハードウェアでも、どのアプリケーションでも、どのOSでもほぼすべて対応できます。メインフレームからオープン系システムまで、すべてに対応できます。懐が深いというか、すべて包含して対応できます。言い換えると、CAはアプリケーションを持っていないサポーターであるという点が一番の強みであり、ユニークな点です。

 加えて、今までは個別のソリューションを扱ってきましたが、現在われわれはトータルでサポートできます。企画の段階であればこのソリューションを、開発の段階だったらこのソリューションを、運用であればモニタリングを含めてこういうことができる、といった提案できます。

--CAが方向性を変換するタイミングで社長に就任した。Microsoft、日産自動車、SAPなど前職の経験をどのように活かすのか。

 アジャイル開発のRally Software買収など、ここ数年で技術を揃えました。私自身は1月に日本CAのCOO(最高執行責任者)に就任し、前社長のPaul(現会長のPaul Falkenstein氏)から引き継ぎながら変革をしてきました。

 CAに引かれた理由は、立ち位置がとてもユニークであるということ。デジタル変革をすべてトータルでサポートでき、かつ唯一の独立系ソフトウェアベンダーという立ち位置はなかなかありません。

 また、日産自動車にいたので、製造業の強みを知っています。ですが、デジタルという意味では日本は米国と比べると2~3年遅れており、これでは国際競争に勝てません。CAで、日本企業がもつ強みをどうやってデジタル時代に具現化できるのかをお手伝いできると感じています。日本をもっと元気にしたい。“ベストサポーター”という言葉には、私の個人的な思いも含まれているのです。

 日産、Microsoft、SAPを渡り歩き、日本・米国・欧州の3つのカルチャーを体験しました。国際競争が激しくなる中、これらのカルチャーを経験していることは、お客様の支援に役立つと感じています。さらにいうと、ITにおいて日産はユーザー企業、MicrosoftとSAPはベンダーです。売り手と買い手の両方を分かっているという点も私の強みです。

--CA本社からはどのようなことを期待されており、どのように実行していくのか。

 まずは、日本でのビジネス拡大があります。それにあたって、カルチャーと人にフォーカスします。素晴らしい職場を提供するために、外部機関の指標を含めて客観的に見ていきます。また、日米欧の企業での経験、ベンダーとユーザーの両方の立場の経験を活かし、ダイバーシティや人材育成も積極的に行いたいと考えています。

 併せて、顧客エクスペリエンスの向上。日本の顧客とパートナー企業に高い顧客満足度を持ってもらうことがミッションです。CAはグローバル企業ですから、米国など海外にある最新の事例を日本に取り入れたいし、グローバルでの開発に日本の顧客の要望を取り込んでいきたいですね。

--DevOpsをはじめ、開発や作業のやり方を変えなければ国際競争についていけない。人によっては自分の立場が危うくなる場合があり、カルチャーを変えるのは簡単ではない。導入にあたっての痛みについてCAはどのようなメッセージを出しているのか。

 難着陸するのか、ハードランニングするのか、企業によってケースバイケースだと思っています。例えば、長年いろいろな取り組みをしても業績が上がらないのであれば、すぐに変えなければならないケースとなるでしょう。ある意味ドラスティックにやるところはドラスティックにやるべきだと思っています。諸外国で企業がそのような状況に陥った場合、ドラスティックに変革しています。そこで立ち遅れることは、これだけ国際化が進んでいる中では厳しいといえます。

 もう一方で、取り組んで間もないところに対しては別のアプローチが必要です。重要なのはしっかりと計画を立てること。例えば、アジャイル開発やDevOpsを含め、なんでも採用すればいいというものではない。適材適所で、新しいものを使っていくのか、あるいは従来のものを使っていくのか、そこの見極めがCAのノウハウだと思います。

 3つの文化を経験した立場から、日本企業というのは諸外国に比べて“なるべくだったらやらない方向に”というパターンが多いように思います。たまには“まずはやってみて考える”ということも必要かもしれません。

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