Azure Storage SDK for Node.jsがGAに
Node.jsからAzure Storageにアクセスするためのクライアントライブラリ「Azure Storage SDK for Node.js」のバージョン1.0.1がリリースされ、このリリースでGAとなりました。さらに、新しいバージョン1.1.0もリリース済みです。
Azure StorageにアクセスしたいNode.js開発者の方は、ドキュメント、APIドキュメント、サンプルコード を確認してください。また、Node.js デベロッパー センターには、Node.js開発者がAzureのさまざまな機能を活用するための技術情報がまとめられています。
Node.js デベロッパー センター
Azure Machine Learning: R、Pythonの複数バージョンのサポート
機械学習では、将来の動作、結果、傾向を予測するために既存のデータから学習する予測モデルを実行します。Azure Machine Learningは、クラウド ベースの機械学習サービスであり、予測分析モデルをGUIツールで迅速に作成し、それをREST APIとして簡単にデプロイできます。
Azure Machine Learningは多数の機械学習アルゴリズムのモジュールを提供しており、それらを活用することで、プログラミングなしで機械学習モデルを構築できます。また、Rスクリプト、Pythonスクリプトを実行することもできるため、R、Pythonで書かれた既存のライブラリや、R、Pythonのスキルを活用することもできます。これまで、Azure Machine Learningで使えるR、Pythonのバージョンは固定されており、変更することができませんでした。
今回、MicrosoftによるRディストリビューションであるMicrosoft R Open、Python 3のサポートが追加されました。現在、次のバージョンがサポートされています。
- CRAN R 3.1.0
- Microsoft R Open 3.2.2
- Python 2.7.7/Anaconda 2.0ディストリビューション
- Python 2.7.11/Anaconda 4.0ディストリビューション
- Python 3.5/Anaconda 4.0ディストリビューション
これによって、Azure Machine Learningで、RやPythonの新しいバージョンに依存したコードやライブラリも活用しやすくなりました。
Azure Stream Analytics、Azure Event Hubs、Azure Service Bus: 新しいAzureポータルのサポート
Azure Stream Analyticsは、準リアルタイムのストリーミングデータ/イベント処理エンジンです。
Azure Stream Analyticsは、これまで新しいAzureポータルをプレビューとしてサポートしていましたが、一部の機能は古いAzure管理ポータルでしかサポートされていませんでした。
今回、Azure Stream AnalyticsのAzureポータルサポートがGAとなりました。そして、これまで古いAzure管理ポータルでしかできなかったPower BI出力の管理、Azure Data Lake出力の管理、入力ソースからのサンプルデータの取得が、新しいAzureポータルでもサポートされるようになりました。近い将来、すべての機能が新しいAzureポータルでサポートされ、Stream Analyticsで古いAzure管理ポータルを使う必要はなくなる予定です。
Azure Event Hubsは、大量のイベントを取り込むことができるデータ受信サービスです。Azure Event Hubsで受信したイベントデータをAzure Stream Analyticsにストリーミングする形で、よく使われています。
また、Azure Service Busには、キュー、トピック、リレー機能があります。キューは1対1のメッセージング、トピックは1対多のPub/Sub型のメッセージングです。リレーはWCF(Windows Communication Foundation)ベースのRESTやSOAPのサービスをリレーするサービスであり、オンプレミスで動作するサービスを簡単にインターネットから呼び出すことができます。
今回、Azure Event Hubs、Azure Service Busの新しいAzureポータルのサポートに関してアップデートがありました。8月から、Azure Event Hubs、Azure Service Busキュー/トピックが新しいAzureポータルをサポートする予定です。また、10月後半には、Azure Service Busリレーのサポートも追加される予定です。これらのサポートはプレビューであり、10月後半以降にGAになる予定です。
また、これに伴って、Azure Event Hubs、Azure Service Busキュー/トピック、Azure Service Busリレーの名前空間を分離します。これまで、1つの名前空間の中でこれらのサービスを複数使うことができましたが、今後は1つの名前空間ではこれら3つのうちの1つだけしか使えなくなります。1つの名前空間の中で複数のサービスを併用している既存ユーザーは、ブログポストをご確認ください。
それではまた来週。