海外コメンタリー

オラクル幹部が説く、ソフトウェアスイートとベストオブブリード - (page 2)

Michael Krigsman (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2016-08-04 06:00

--Oracleのソフトウェアスイートが他の製品よりも優れているのはどんな点ですか。

 特に今のクラウドの状況では、(競合するシステムの)基本となるプロセスだけを比べても、製品間の違いを見つけるのは難しいはずです。

 Oracleのクラウドの第1の特長は、独自の顧客価値と歴史、それにセキュリティです。

 第2の特長は、Oracleが提供する規模とグローバリゼーションです。特に金融や人事のような規制分野や、取引の規模が大きい大企業には適しています。

 第3に、Oracleはデータの面でも特長ある製品を提供しています。アプリケーションにBIが組み込まれているだけでなく、BIと予測的アナリティクスによる予測機能が利用できます。Oracleのデータクラウドの土台は、サードパーティーのデータと、顧客自身が持つデータであるファーストパーティーデータを組み合わせることです。これはエンタープライズ市場では珍しい特長です。インターネットから収集したサードパーティーデータを使うことで、アプリケーション内で行っている判断をよりよいものにしたり、顧客ターゲティングを改善したりすることができます。ユーザーが直接知らない相手までより優れた顧客ターゲティングの対象とすることもできます。

 金融業、人事、製造業、顧客体験などの分野でOracleが持っている強みを説明してもいいのですが、概して言えば、まずはデータのセキュリティあるいは全体的なセキュリティ、それから深さと幅広さです。それからデータ。これらが、Oracleのスイート全体を見たときの3つの優位点でしょう。

--顧客はどんな場合にソフトウェアをカスタマイズすべきでしょうか。

 OracleのSaaSアプリケーションをカスタマイズすることは技術的に不可能です。ただしここで言うカスタマイズとは、年に2回行われるアップグレードが受けられなくなったり、アップグレード後に変更を再適用しなくてはならなかったりするものを指しています。

 しかし、顧客が事業で必要な機能を実現できるよう、新しいクラウドには拡張性を持たせ、個人化やシステムの動作の調整を行えるようにするため、最大限の努力をしています。

 Oracleは、最初から利用できる、あらかじめ用意されたベストプラクティスを大量に持っています。Oracleのクラウド顧客は、当社がオンプレミス顧客から得た経験や、長年の間にわれわれや顧客が犯したミスから学んだ教訓の恩恵を受けられます。

 われわれは顧客が、顧客にとってもっとも重要な分野に取り組めるようにしようとしています。もし何かが顧客にとって重要であれば、それはおそらく、設定や個人化の幅を広げるべき分野でしょう。しかし、もし何かが最終的な利害関係者にとって重要でないことなら、Oracleは十分に優れた、すぐに使える製品を用意していますし、顧客に対してはできるだけそれを利用するように勧めています。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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