Oracleが、クラウドベースのERPプロバイダーNetSuiteを買収すると発表した。買収額は93億ドル(1株当たり109ドル)。
Oracleの共同最高経営責任者(CEO)Mark Hurd氏は「OracleとNetSuiteのクラウドアプリケーションは補完的で、今後マーケットプレースで共存し続ける」と述べた。「エンジニアリングとディストリビューションの両製品に大きく投資するつもりだ」(Hurd氏)
OracleとNetSuiteは、1990年代から関わりがあった。NetSuiteのCEOであるZach Nelson氏は当時、Oracleのマーケティング責任者を務めていた。Oracleの創業者Larry Ellison氏は、NetSuiteの最大の投資家で、両社はERPの分野に強く注力してきた。
NetSuiteは創業当初からクラウドを提供してきた。Oracleは全てをクラウドで実現するというビジネスモデルへの移行に懸命に取り組んでいる。サブスクリプションベースのオンデマンドのコンピューティングサービスを有するNetSuiteを買収することで、Oracleはクラウドの売り上げ強化を図る上で強力なプラットフォームを手にすることになるだろう。
買収は年内に完了する見通しで、規制当局と株主の承認を得る必要があるとOracleは述べている。2016年にOracleが行った買収で最大規模となる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。