IIJは8月22日、サイバー攻撃によるセキュリティインシデントへの対応を目的とした組織内CSIRT(Computer Security Incident Response Team、シーサート)の構築・運営を支援するサービス「IIJ CSIRT構築/運営アドバイザリソリューション」を同日より提供開始すると発表した。
ソリューション概要図
CSIRTは、セキュリティ上の問題が発生していないか監視し、インシデントが発生した場合、その原因の解析や復旧などの対応を行う組織のこと。近年では企業や団体・組織を狙うサイバー攻撃の増加に加え、その手法の複雑化・巧妙化が進んできており、これに対処すべくCSIRT構築を検討する企業が増えている。しかし担当者の経験不足などから構築に時間を費やしたり、計画が行き詰ったり、構築しても定期的な見直しがされずCSIRTの機能が形骸化してしまうケースも見受けられる。
このサービスは、こうした課題を抱える企業などに向けたもの。IIJがこれまでインターネットバックボーンの運用を通じて蓄積してきた技術的知見や専門エンジニアによるセキュリティサービスの運用ノウハウを活かし、それぞれの顧客組織に最適化された体制構築のガイドラインを提供することでCSIRTを早期に立ち上げる。さらに設立後の運営フェーズにおいても第三者評価者として継続的な改善活動を促進することで、CSIRTの構築から運営までを総合的に支援する。
このサービスのメニューと費用は以下の通り。
- 初期設立支援(350万円)
実効性のあるCSIRTを早期に構築するためのコンサルティングサービスを提供。スタートアップ時にはCSIRTへの理解を深めるためのプレワークショップとともに各種テンプレートを提供することで、顧客組織自身による短期間で効率的な立ち上げを低コストで実現する。
主な内容
- 導入前のプレワークショップ
- 標準導入スケジュールの提供
- 導入ハンドブックの提供
- 標準化されたCSIRT記述書およびスタンダード文書の提供
- 各種ワークフロー/手順書の提供
- コンサルタントによるアドバイザリ(オフサイト)
- 初期構築時や運営時に必要なチェックシート/テンプレートの提供
- 継続的なアドバイザリ提供(月額40万円)
「初期設立支援」で立ち上げたCSIRTの運営と成長を、各施策を通して継続的に支援。
主な内容
- CSIRT組織の活動状況に関する月次レビュー
- 提供文書類の更新版の提供
- コンサルタントによるアドバイザリ(オフサイト)
- 各種勉強会の実施(不定期)