サムスン電子は、オープンな人工知能(AI)プラットフォーム開発企業のVivを買収すると発表した。
今回の買収は、仮想パーソナルアシスタントと、サムスンのすべてのデバイスでAIを基盤としたオープンエコシステムを利用できるようにすることに同社が関心を持っていることを示している。同社は声明の中で、Vivの優れたプラットフォームを、サムスンが持つ最先端のデバイス、サービス、世界的なリソースと組み合わせることで、次世代AIソリューションの普及が加速されるだろうと述べている。
サムスン電子には、Appleの「Siri」に相当する自社製の仮想アシスタントアプリ「S Voice」がある。
サードパーティー開発者は、VivのAIプラットフォームを利用して、会話可能なアシスタントを作成することや、既存のプラットフォームに自然言語ベースのインターフェースを統合することができる。Vivは買収完了後も独立した形で運営しつつ、サムスンのモバイル部門と緊密に連携していく予定だ。
Vivの共同創業者であるDag Kittlaus氏は、Appleが自社の仮想アシスタントサービスのために買収したSiriの共同創業者でもある。
サムスンのモバイル事業通信担当最高技術責任者(CTO)Injong Rhee氏は、「AIをベースとしたほかの既存サービスとは違って、Vivは洗練された自然言語理解能力と、機械学習の能力、幅広いサービスエコシステムを構築するための戦略的パートナーシップを持っている」と述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。