こんにちは、さとうなおきです。「週刊Azureなう」では、先週の1週間に発表されたMicrosoft Azureの新機能から、筆者の独断と偏見で選んだトピックについて紹介していきます。
Microsoft Tech Summit開催
11月1~2日に、東京でエンジニア、アーキテクト向けのカンファレンス「Microsoft Tech Summit」が開催されました。9月に米国で開催された「Microsoft Ignite」のアップデートも含め、最新の技術情報をお伝えしました。
11月1日午前の基調講演については、記事「AIと人が協働する未来が目の前にある:Microsoft Tech Summit基調講演」でまとめられています。基調講演のビデオも公開していますよ。
Microsoft Tech Summitの詳細は、「Microsoft Tech Summit」サイト、Microsoft Japan Tech Summit 2016ブログをご覧ください。
Azure Backup:暗号化されたVMのバックアップをサポート
Azure Backupは、データのバックアップサービスです。6月には、Azure Virtual MachinesのVMのバックアップ機能が強化され、VMがARMベースかASMベースかを問わず、Standard Storage、Premium Storageのどちらを使っていても、Azure BackupでVMをバックアップできるようになっていました。
また、9月には、Azure Virtual Machinesでディスク暗号化機能が一般提供(GA)になっていました。
今回、Azure Backupが、ディスク暗号化機能を使っているVMのバックアップをサポートするようになりました。ますます幅広いシナリオで、Azure Backupを使えるようになりますね。
詳細は、Azure Blogのポスト「Azure Backup supports encrypted Azure virtual machines using Portal and PowerShell」、ドキュメント「VMのバックアップ中の暗号化されているディスクの処理」をご覧ください。
暗号化されたVMのバックアップ
Azure Functions:ポータルとホストの新機能をリリース
Azure Functionsは、サーバーレスアーキテクチャで、C#、Node.js、Pythonなどで書かれた「関数」を実行できる、サーバーレスアーキテクチャのサービスです。現在、プレビューとして提供されています。
今回、Azure Functionsのポータルとホスト(ランタイム)でいくつかの機能拡張が行われました。
- ポータル:3ペインのコードエディタで、コードと実行ログを同時に表示可能に
- ポータル:HTTP呼び出しの実行が簡単に(HTTPメソッド、HTTPヘッダ、クエリパラメータを設定可能)
- ポータル:HTTP/Webhookトリガーで、利用可能なHTTPメソッドを制限可能に
- ホスト:カスタムルートをサポート
- ホスト:ルート接頭辞をカスタマイズ可能に
Azure Functionの3ペインコードエディタ
詳細は、Azure App Service Team Blogのポスト「Azure Functions portal and host improvements」、ホストのリリースノート (Functions 0.7.10532、Functions 0.8.10564)をご覧ください。