さとうなおきの「週刊Azureなう」

【Azureなう 11/10号】Azure SQL Databaseが最長10年間のバックアップをサポート - (page 2)

佐藤直生

2016-11-10 11:30

Azure SQL Database:最長10年間のバックアップ保有期間をサポート(パブリックプレビュー)

 SQL ServerベースのデータベースサービスであるAzure SQL Databaseは、自動バックアップ機能を提供しています。データベースの完全バックアップが週に1回、差分バックアップが1時間に1回、トランザクションログのバックアップが5分間隔で実行されます。バックアップの保有期間は、Basicレベルでは7日間、Standard/Premiumレベルでは35日間です。

 今回、Azureこの標準の保有期間を越えてデータベースのバックアップを保有する機能が追加されました。Azure Backupを使って、最長10年間、データベースのバックアップを保有できるようになりました。

 詳細は、Azure Blogのポスト「Azure SQL Database: Now supporting up to 10 years of Backup Retention (Public Preview)」、ドキュメント「Storing Azure SQL Database Backups for up to 10 years」をご覧ください。


Azure SQL Databaseのバックアップ保有期間の設定

Azure DocumentDB:クイックスタート、バックアップ、ファイアウォール、地理空間データ

 Azure DocumentDBは、JSONドキュメントを格納できるドキュメント指向のNoSQLデータベースサービスです。

 今回、Azureポータルで、Azure DocumentDBに「クイックスタート」が追加されました。「クイックスタート」では、1クリックでサンプルデータが含まれたDocumentDBコレクションを作成でき、そのコレクションに接続する.NET、Java、Node.jsで書かれたサンプルアプリケーションをダウンロードできます。


Azure DocumentDBの「クイックスタート」

 Azure DocumentDBは、現時点では4時間ごとに、自動的にバックアップを実行しています。今回、Azureサポートに依頼することで、DocumentDBのバックアップを復元できるようになりました。

 Azure SQL Databaseは、以前から、データベースにアクセス可能なIPアドレスの範囲を指定できるファイアウォール機能を提供していました。今回、Azure DocumentDBも、同様のファイアウォール機能をサポートするようになりました。現時点では、AzureポータルからAzureサポートに依頼することで、ファイアウォールを構成できます。

 Azure DocumentDBは、GeoJSON仕様に準拠した地理空間データをサポートしています。従来はPointデータ型のインデックス作成をサポートしていましたが、今回、Polygon、LineStringデータ型のインデックス作成もサポートされるようになりました。

 詳細は、Azure Blogのポスト「Azure DocumentDB updates: quick start experience, backup and restore, and firewall support」、ドキュメント「DocumentDBでの自動オンラインバックアップと復元」「DocumentDB firewall support」「Azure DocumentDBで地理空間データを扱う」(翻訳が追いついていないため、現時点では英語ページ推奨)をご覧ください。

Azure Service Bus:新しいAzure Relay機能をリリース

 Azure Service Busは、以前から、.NET FrameworkとWCFで書かれたオンプレミスで動作するサービスをインターネットからセキュアに呼び出すことができるRalay(リレー)機能を持っていました。今回、この機能が「WCF Relay」に改名されました。

 また、HTTPSとWebSocketsを基にし、オンプレミスのサービスとのセキュアな双方向通信を可能にする新しい「Hybrid Connections」が提供されます。Hybrid Connectionsは、.NET、JavaScript/Node.js、Javaなどをサポートし、Apache Thrift、Apache Avro、Microsoft Bondなど多数のRPCフレームワークとも統合されています。これは、Azure BizTalk Servicesでプレビューとして提供されていた「Hybrid Connections」の後継にあたります。

 そして、新しい「Azure Relay」機能は、WCF Relayと新しいHybrid Connectionsの総称です。

 詳細は、Azure Blogのポスト「Azure Relay – cross-platform, open-protocol connections」、ドキュメント「What is Azure Relay?」「Relay FAQ」をご覧ください。


Azure RelayのWCF RelayとHybrid Connections

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]