さとうなおきの「週刊Azureなう」

【Azureなう 11/18号】Azure Container ServiceがKubernetesをサポート

佐藤直生 2016年11月18日 12時00分

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 こんにちは、さとうなおきです。「週刊Azureなう」では、先週の1週間に発表されたMicrosoft Azureの新機能から、筆者の独断と偏見で選んだトピックについて紹介していきます。

Azure SQL Database:インメモリOLTP機能が一般提供に

 SQL Server 2016の新機能である「インメモリOLTP」を使うと、OLTP処理(トランザクション処理) のパフォーマンスを大幅に向上できます。インメモリOLTPは、トランザクション処理に最適化されたメモリ最適化データベースエンジンを使い、高いスループット、低いレイテンシを実現します。

 Azure SQL Databaseは、SQL Server 2016の新機能を順次サポートしてきています。Azure SQL Databaseは、2015年10月にインメモリOLTP機能をパブリックプレビューとしてサポートしていました。そして今回、この機能が機能が一般提供(GA)となりました。

 Azure SQL DatabaseのPremiumレベルで、インメモリOLTPがサポートされています。インメモリOLTPは、単一データベース、エラスティックデータベースの両方で利用可能です。

 また、SQL ServerやAzure SQL DatabaseのPremiumレベルでは、分析処理の高速化のために、「列ストアインデックス」を使うこともできます。

 これらの機能をうまく活用すれば、Azure SQL Databaseで、より上位の料金プランに変更することなく、データベースのパフォーマンスを向上できるようになりますね。

 詳細は、Azure Blogのポスト「Microsoft Azure SQL Database provides unparalleled performance with In-Memory technologies」、ドキュメント「SQL Database でのインメモリの使用」、SQL Serverのドキュメント「インメモリOLTP(インメモリ最適化)」をご覧ください。

Azure Container Service:Kubernetesサポートのプレビューをリリース

 Azure Container Serviceを使用すると、コンテナ化されたアプリケーションを実行するための仮想マシン(VM)クラスタを簡単に構築、管理できます。Azure Container Serviceは、現時点では、LinuxベースのDockerコンテナをサポートしており、コンテナのオーケストレータとしてDC/OSとDocker Swarmをサポートしています。

 Azure Container Serviceは、2月にパブリックプレビューがリリースされ 4月にGAになっていました

 今回、Azure Container Serviceで、次のような一連のアップデートが発表されました。

  • オーケストレータとして、(DC/OS、Docker Swarmに加えて)Kubernetesをサポート(プレビュー)
  • DC/OSを1.8.4にアップグレード
  • Azure Container Serviceのエンジンをオープンソース化
  • Dockerイメージのプライベートリポジトリのための新サービス「Azure Container Registry」をリリース予定(プレビュー)
  • Visual Studio Team Services、Visual Studio、Visual Studio CodeからAzure Container Serviceへの(継続的)デプロイ

 詳細は、Azure Blogのポスト「Azure Container Service: the cloud’s most open option for containers」「Azure Container Registry preview」をご覧ください。


KubernetesをサポートしたAzure Container Serviceクラスタの作成

Azure API Management:Azureポータルサポートのパブリックプレビューをリリース

 Azure API Managementは、コンシューマー向けにウェブAPIを公開しているプロバイダーに対して、APIゲートウェイ機能と開発者ポータルを提供します。

 これまで、GUIでAzure API Managementインスタンスを作成するには、古いAzure管理ポータルを使う必要がありました。今回、新しいAzureポータルで、Azure API Managementインスタンスを作成、管理できるようになりました。

 Azure API Managementインスタンスの中で、APIの発行や管理を行うには、引き続き、パブリッシャーポータルを使うことになります。今後数カ月で、パブリッシャーポータルの機能がAzureポータルに移行されていく予定です。

 詳細は、Azure API Management Blogのポスト「API Management in the Azure portal public preview!」をご覧ください。


AzureポータルでのAzure API Managementインスタンスの管理

Microsoft Cognitive Services:Content Moderatorのパブリックプレビューをリリース、Face APIの人物グループ機能をリリース

 Microsoft Cognitive Servicesは、画像、音声、言語処理などのためのインテリジェントなREST API群を提供しています。

 今回、Microsoft Cognitive Servicesの新しいAPIとして、Content Moderatorのパブリックプレビューがリリースされました。Content Moderatorを使うと、画像、ビデオ、テキストから、攻撃的なコンテンツ、好ましくないコンテンツを自動検出できます。

 また、Microsoft Cognitive Servicesでプレビューとして提供されているFace APIでは、フェイスストレージを購入することで、Face APIを使って人物の識別や類似性照合を行う際に、事前に保存しておく顔写真の数を増やすことができます。今回、最大10万人までの顔写真を保存できるようになりました。

 詳細は、Cloud Platform News Bytes Blogのポスト「MSクラウドニュースまとめ – Azure SQL DBインメモリOLTP GA,他 (2016/11/9)」をご覧ください。


Face APIを使った似た顔の検索例

 それではまた来週。

佐藤直生 (さとうなおき)
1999年から、OracleでJava、アプリケーションサーバ、開発ツールなどのエンジニア/テクニカル エバンジェリストを担当後、2010年9月にMicrosoftに入社。Microsoft Azureの黎明期からエバンジェリスト/テクノロジストとしてAzureを担当。オライリーなどの技術書の監訳、翻訳も多数。
ブログ: https://satonaoki.wordpress.com/
Twitter: https://twitter.com/satonaoki

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