また、家庭内に設置したWi-Fiルータの脆弱性を突いた攻撃や、ウェブカメラへの不正アクセスなどの脅威から保護する機能も搭載している。
ここでは、ルータの既知の脆弱性をテストし、対応方法を表示する「ホームネットワーク機能」、カメラへアクセスするプロセスやアプリケーションを制御し、撮影を許可していないプログラムの撮影処理を遮断する「ウェブカメラアセス制御機能」、添付メールを受信した際に、PowerShell形式などの悪意ある記述を検出して駆除する「スクリプトベースの攻撃保護機能」を搭載。「より安心してデジタルライフを楽しんでもらうためのプライバシー保護を実現している」(キヤノンITソリューションズ プロダクトソリューション事業本部プロダクト企画センター・山本昇センター長)という。
スタンダードとなるESET Internet Securityのほか、法人向けにウイルス対策の基本機能だけを提供するESET NOD32 Antivirus、上位製品となるESET Smart Security Premiumの3製品を用意。価格は、1台だけが使用できるパーソナルセキュリティ版の1年版がダウンロード価格で3800円。5台利用できるファミリーセキュリティ版が同じく5800円。
ESETは、1987年にスロバキアで事業をスタート。1992年に法人化し、現在、全世界180カ国で、1億人以上が利用している。日本では、2003年からキヤノンITソリューションズが取り扱いを開始。国内コンシューマー向けセキュリティソフトウェア市場では4.1%のシェアを獲得して4位。量販店では約15%のシェアを獲得しているという。
英Virus Bulletinの「ウイルス検出率100% AWARD」を、業界最多となる98回受賞するなど、性能には高い評価が集まっている。日本においては、日経コンピュータの顧客満足度調査で、ウイルス対策製品部門において、4年連続でトップとなっている。
ESET ASIAセールス/マーケティングディレクターのパーヴィンダー・ワリア氏は、「日本における利用者は着実に増えている。軽い、速い、検出力が高いという点が評価されている。これは、日本のニーズにあったものであり、技術に対する認知が高まっている。さらに、販売パートナーネットワークも最適化してきたことや、Amazonをはじめとしてオンラインで販売する仕組みも定着してきたこと、さらには顧客サポートも日本語で対応できる体制が整っている。今後も日本のユーザーの声に応えていきたいと考えており、日本における市場シェアを3位にまで引き上げたい」とした。
現在、全世界では5位のシェアだが、これを3位に引き上げる計画を打ち出している。香港、ニュージーランドではすでに2位のシェアになっているという。
(左から)キヤノンITソリューションズ 基盤・セキュリティソリューション事業本部マルウェアラボ推進課の石川堤一課長、ESET ASIAセールス/マーケティングディレクターのパーヴィンダー・ワリア氏、キヤノンITソリューションズ プロダクトソリューション事業本部プロダクト企画センター・山本昇センター長