Microsoftのパートナー企業であるCitrix Systemsは、2017年第1四半期中に、Microsoftのソフトウェアを仮想化する2つの製品を発売する。
仮想化されたWindows 10デスクトップを実行したいユーザー向けには、「XenDesktop Essentials」が提供される。また、Azureからリモートでビジネスアプリケーションを利用できるようにする手段として、「XenApp Essentials」が発売される。XenApp Essentials(これまでは「XenApp Express」と呼ばれていた)は、Microsoftが提供終了を予定している「Azure RemoteApp」の代わりに利用できる。
CitrixとMicrosoftは、どちらの製品についても、具体的な価格やライセンスに関する詳細は明らかにしていない。Citrixの担当者によれば、これらの情報は発売時期近くに発表されるという。
両社は2016年に、XenDesktop EssentialsはWindows 10 Enterpriseおよび「ソフトウェアアシュアランス」の利用者に対してのみユーザー単位で提供され、XenDesktopの仮想デスクトップ(VDI)経由でAzure上のWindows 10のイメージを管理できるようになると述べている。
現在もWindows 7およびWindows 8.1のクライアントをAzure上の仮想マシンで実行することができるが、開発とテストの目的にしか利用できず、他の用途で利用した場合、ライセンス違反となる。
現在は、Azure RemoteApp(コードネーム「Mohoro」)を利用することで、AzureからWindowsアプリケーションを提供し、さまざまなデバイスからアクセスできるようにすることが可能だ。RemoteAppは2014年12月に一般提供が開始されている。
しかしMicrosoftは2016年8月に、さまざまな技術的な課題があるとして、RemoteAppの提供を終了する計画を発表している。Citrixの担当者によれば、XenApp Essentialsでは、Citrixのリモートプロトコルがサポートされており、イメージとアプリケーションの管理しやすさも向上している。
Citrixは、米カリフォルニア州アナハイムで1月9日から開催中の「Citrix Summit」初日に、XenApp EssentialsとXenDesktop Essentialsの最新の提供スケジュールを発表している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。