NEC新野社長「今年はいい年になる」--JCSSAの新春賀詞交歓会 - (page 2)

大河原克行

2017-01-25 11:51

新野隆氏
NEC代表取締役執行役員社長兼CEOの新野隆氏

 また、NEC 代表取締役執行役員社長兼最高経営責任者(CEO)の新野隆氏は、「2016年は、世界的にも、まさかというようなことがさまざまな起こった。英国のEC離脱も、トランプ氏の大統領当選も、たまたまその時に現地にいたが、いまはなにが起こっても不思議ではない。またマスコミが言うことは当てにならないということが分かった」とした。

 さらに「既に約100社のお客様を回ったが、2020年に向けた動きもあり、国内という観点でみれば、多くの人が、今年はいい年になると予測している。IoT、AI、セキュリティの3つが、どこに言っても話題になる。いま起こっているのはデジタル産業革命である。ビジネスモデルが変革するだけでなく、日本のサプラチェーンのみならず、世界のサプライチェーン全体が新たな時代に突入しつつある。そこで、NECは、IoT、AI、セキュリティに力を注ぐ。これは中堅、中小企業にとっても必要不可欠なものである。これをいかに効率的に提供するかにかかっている。新たなビジネスモデルをつくり、顧客に安く提供することがこれから必要になる。販売店協会の会員会社は、顧客がなにに困っているのか、なにを欲しいと思っているのかというニーズを知っている。これからのデジタル産業革命は、1社では生み出せない。さまざまな方々と共創しながら、価値を作っていることが、これからの時代に必要である」と語った。

荻原紀男会長
一般社団法人コンピュータソフトウェア協会の荻原紀男会長

 乾杯の音頭を取った一般社団法人コンピュータソフトウェア協会(CSAJ)の荻原紀男会長は、「2016年4月に、日本IT団体連盟が発足し、そこにJCSSAにも参加してもらった」と感謝の意を述べたあと、第2次補正予算で計上された「サービス等生産性向上IT導入支援事業」について言及。

 「ここにクラウドの利用も含まれるようになった。だが、補助金での問題はハードウェア。例えばタブレットの価格を無料にして、有料のアプリを入れれば大丈夫である」と発言して、会場は大きな笑いに包まれたほか、「4月以降に新たに予算がとれた場合も、審査は厳しくなるばすだ。現在、多くの販売店が、ターゲットとしているのは首都圏などの大都市。だが、対象は全国に広がっており、地方に広げていく必要がある。そのために、2月までは、都市への展開を7割ぐらいに止めておく必要がある」などと持論を展開した。

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