Microsoftが企業のデスクトップを管理するITプロフェッショナル向けの「Windows Insider Program for Business」(WIP4Biz)について明らかにした。
「Windows 10」の企業向け機能の改善を促すため、MicrosoftはWindows 10を導入したあらゆる組織内のITプロフェッショナルに対して、近いうちにWIP4Bizへの参加を呼びかける予定だ。
Microsoftはオーストラリアで開催されている「Ignite」カンファレンスでWIP4Bizを発表し、同プログラムを数カ月以内に開始する計画を明らかにした。
Neowinによると、MicrosoftのBill Karagounis氏はWIP4Bizの狙いについて、「Insiderのシステムと機能をより使いやすいものにし、ビジネス環境に導入しやすくすること」とし、Microsoftは企業とビジネスの環境にとって重要なことを重視してWindows 10の開発を進めていると述べたという。
Microsoftは2014年、Windows 10とともにコンシューマー向けの「Windows Insider Program」を発表し、「Slow」または「Fast」リングに設定しているユーザーに新機能を先行的に体験できる機会を提供している。Windows Insider Programはユーザーのフィードバックを収集して、最終プレビュー版のリリース前にバグを修正する役割も果たす。
この形式により、自らの組織へのデプロイや導入に関する問題について、企業のITプロフェッショナルからフィードバックを集めることが可能になるだろう。
WIP4Bizは、MicrosoftがITプロフェッショナルとのエンゲージメントを強めることにも寄与するだろう。ITプロフェッショナルはこれまでもMicrosoftの企業向けソフトウェアの重要な支持者だった。
Neowinが指摘したように、企業の参加者は、報告された問題に「支持票」を投じて、最も重要な問題が優先的に扱われるようにすることができるという。WIP4Bizの参加者は自らの組織内でInsiderビルドを配布できるようになるかもしれないとKaragounis氏は述べた。
WIP4Bizには、フォーラムやブログ、イベントのほか、調査やInsiderビルドのデプロイを支援するドキュメンテーションも含まれる。
WIP4Bizでは、企業の参加者がWindows 10を中心にコミュニティーを構築することのほか、新しい企業向け機能をテストしたり、ビジネスワークフローをプレビューソフトウェアに移行したりできるようにしたいと同氏は述べている。
WIP4Bizへの参加希望者は、Microsoftの「Windows Insider Program for IT Professionals」ページで調査に回答した後、登録することができる。

Bill Karagounis氏
提供:Bill Karagounis/Twitter
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。