オープンソースを最大限に活用したいと考えている企業向けに、The Linux Foundationが無料の電子書籍を公開した。
オープンソースの素晴らしさは、開発者の間では認知されている。Microsoftも、今ではオープンソースの波に乗っている。しかし多くの企業は、IT部門を別にすれば、オープンソースが自社のビジネスに役立つ理由や、どう役立つのかを分かっていない。The Linux Foundationが新たに公開した無料の電子書籍「Open Source Software Basics」(オープンソースソフトウェアの基本)には、このような問題に対する答えが見つかるはずだ。
The Linux FoundationのエグゼクティブディレクターであるJim Zemlin氏は、カリフォルニア州レイクタホで米国時間2月14〜16日に開催された「Open Source Leadership Summit」で、「組織はオープンソースソフトウェアの採用を進めるなかで、ソフトウェアの選択から配備、確実なライセンス準拠に至るまでのあらゆるものごとに対してプロセスを確立する必要があると認識し始めた」と述べるとともに、「オープンソースの採用と、その後のオープンソース界への貢献のメリットは極めて大きいが、こうしたメリットをしっかりと認識するにはさらなる教育が必要だ」と述べた。
この無料の電子書籍には以下の内容が記されている。
- オープンソースソフトウェア(OSS)とは何か?
- 企業はなぜOSSを利用するのか?
- OSSはなぜ開発を迅速かつ低コストに実現しつつ、より大きな柔軟性を確保できるのか?
- OSSを利用するうえでの運用面の課題
- OSSのライセンス
この書籍は企業の幹部や法務部門、ソフトウェアアーキテクト、ソフトウェア開発者、ソフトウェア保守担当者、製品マネージャーがオープンソースの主要な側面を理解するうえで役に立つはずだ。同書籍は、「LFC210 - Fundamentals of Professional Open Source Management」(LFC210 - プロフェッショナルなオープンソース管理の基礎)という訓練コースの内容に基づいて説明されている。