Amazon Web Services(AWS)は米国時間2月16日、OracleやTeradataなどのデータウェアハウスから自社のクラウドデータウェアハウス「Amazon Redshift」にデータを直接インポートできるようにしたと発表した。
「AWS Schema Conversion Tool」(AWS SCT)を利用することで、顧客はこれら商用リレーショナルデータベースから直接、Amazon Redshiftにデータを移行できるようになる。
AWS SCTはデータを分析するとともに、ソースデータベースのスキーマのほか、ビューやストアドプロシージャ、関数などのカスタムコードの大半を、新たなターゲットデータベースと互換性のあるフォーマットへと自動的に変換する。この方法で自動的に変換できなかったコードには、手作業での対応が行えるようマークが付加される。
AWSはこのツールに関するブログ投稿に「AWS SCTは、データウェアハウス中に格納されているデータを分析し、自動的にスキーマを変換し、そのスキーマをAmazon Redshiftのターゲットに適用し、データウェアハウスからデータを、その容量にかかわらず抽出する。ユーザーは『Amazon Simple Storage Service』(Amazon S3)や『Amazon Snowball』を用いてエクスポートしたデータをクラウドに移行できるが、Amazon Redshiftはネイティブなかたちでデータをインポートして使用できる」と記している。
このツールは、アプリケーションのソースコードから埋め込みSQLステートメントを読み取り、データベーススキーマの変換プロジェクトの一部として変換することで、「Oracle Database」や「SQL Server」の機能を同等のAWSサービスに移行できるようにもなっている。
AWS SCTの最新バージョンはMicrosoftの「Windows」やAppleの「macOS」のほか、「Fedora」と「Ubuntu」用がダウンロード可能となっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。