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「2017年は日本でもブロックチェーンの実用例を見る年に」--テックビューロ - (page 2)

山田竜司 (編集部) 飯田樹

2017-04-27 07:00

 --テックビューロは、ブロックチェーンの5要素を挙げているのが特徴的だ。

 ブロックチェーンは、この図にある5つの要素を押さえると非常にわかりやすくなると考えています。図の左側にある1A「認証・暗号化」、2A「アセット勘定」、3「(半)恒久記録」、4「ブロック概念」、5「完全分散」はもともとビットコインで発明された要素で、1B「不特定多数アドレス」1C「複数署名者対応」2B「マルチアセット」はそれぞれ1A、2Aから派生したものです。これらを網羅せずにスマートコントラクト機能(契約の自動化)をコーディングし補っている企業もありますが、私はこの5つがそろっていないとメリットが抜け落ちてしまうと考えています。

 例えば、中央が全てをコントロールしなければならないという思想で作ったブロックチェーンの場合には、1Bのように不特定多数にアドレスを割り振ることができません。1C「複数署名者対応」や2A「アセット勘定」も、スマートコントラクトで作れますが、非常に手間がかかります。mijinではこれらをプロトコルレベルで備えているため、最初に署名して入れたことは、その先で絶対に狂わないと保証できるのです。


テックビューロが考えるブロックチェーンの5要素。mijinはこれらをプロトコルレベルで実装しているという

 この中では、5「完全分散」も見逃されがちです。他社製品では、ブロックチェーンでは決済が確定しないだろうという想定から、認証サーバのある、完全分散ではないシステムを作っているところも多くあります。しかし、われわれが作っているのは完全分散のため、10台あれば9台が動かなくなっても、ブロックチェーンは動き続けます。可用性100%、ゼロダウンタイムを実現しようとしているのです。


mijinなどブロックチェーンの適応範囲

 今、他社製品のほとんどは、この図の左側から、つまり「マッチング」「契約」「履行」「決済」「勘定記録」という順番で作っているため、決済部分も勘定部分も契約も作ることになります。しかし、これでは瑕疵(かし)もありえますし、開発工数やシステム監査に膨大な時間がかかってしまう。われわれはその反対で、暗号通貨の側から来た技術、すなわち「決済」と「勘定記録」から発展させています。そのため、内部にも勘定の概念があり、契約は署名と内部のアセットで簡単にできるのです。


システム開発について「アセットを定義するだけでいい」という

 この図の「Others」と書かれた部分では古典的な開発工程を示していますが、われわれの製品では、システム開発においてアセットは定義するだけで良いため、「DB設計」「勘定開発」「デバッグ」をなくすことができるのです。

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