運用工数の削減とシステム連携の可視化で、運用費を40%削減
運用工数の現状を分析した後は、アウトプットを最大化するために、個々のエンジニアの技術スキルに応じた業務を割り当てるようにした。給与に見合った業務というのがあるので、業務ごとの単価を決め、単価の安い業務は外製とした。
属人化も解消した。ベンダーにロックインされないようにした。個々の運用業務ごとに、業務について知っている人が何人いるか、ドキュメントがあるか、引き継ぎに3カ月以上かかるか、などのパラメータで分析し、属人性の高い業務については改善した。
取り組み始めてから2年で、間接業務に割いている時間を39%から21%にまで減らすことができた。外注のベンダーについても、本業の比率を56%から63%へと増やした。「ニコンシステムの取り組みに協力してくれるベンダーに仕事を寄せていった」(小山氏)
運用工数を削減した後は、システム同士がどのように連携しているのかを可視化した。障害の影響範囲が分かるので、障害発生時には早期に解決できるようになった。運用工数の削減とシステム連携の可視化によって、2年間で運用費を40%削減することに成功した。