DockerfileからDockerイメージを作成する
Dockerfileを作成したら、Dockerエンジンが稼働するホストOS環境において、「docker build」というビルド用の命令を与えることにより、Dockerイメージがビルドされます。ビルドしたDockerイメージには、すでにウェブサーバとウェブコンテンツが含まれていますので、ビルドしたDockerイメージからDockerコンテナが起動すると、すぐにウェブコンテンツが閲覧できる状態になります。
このように、Dockerfileに記載した構築手順のコード化の仕組みにより、OS環境とアプリケーション環境をDockerイメージでパッケージ化し、「docker build」により自動構築できることが理解できるかと思います。ここで重要な点は、アプリケーションやウェブコンテンツを格納済みのDockerイメージは、他の人と共有でき、何度でもすぐに再利用できる点です。
Dockerイメージは、用途に応じて、提供するサービスが異なりますが、Dockerイメージに目的の業務アプリケーションやコンテンツを格納できさえすれば、次からは、そのアプリケーションとウェブコンテンツ、設定ファイルなどを手動で再構築するといった作業を省くことができるわけです。
図. Dockerエンジンが稼働するホストOS上で、「docker build」というビルド用の命令により、Dockerfileが読み込まれ、アプリ入りのDockerイメージが生成される。アプリ入りのDockerイメージからDockerコンテナを複数起動し、複数ユーザーで利用できる