ミランティス・ジャパンは4月20日、OpenStackとDockerコンテナ管理ツールを統合した商用ディストリビューション「Mirantis Cloud Platform 1.0」(MCP 1.0)の提供を開始した。
MCP 1.0は、OpenStackとDockerコンテナ管理ツール「Kubernetes」を統合、パッケージ化したもの。従来のような6〜12カ月に1度の大掛かりなアップデートとは異なり、毎週のマイナーバージョンアップが実施される。
さらに同製品では、仮想マシンやベアメタルに対応した「Mirantis OpenContrail」と、コンテナネットワークに対応したCalicoをサポートしており、オープンソースのソフトウェアデファインドストレージ(SDS)である「Ceph」を搭載している。
また、継続的なインテグレーションやテスト、デリバリーを可能にする「Mirantis DriveTrain」機能により、ダウンタイムを最小化しながら、DevOpsスタイルのライフサイクル管理の基盤を確立できるとしている。
ミランティスでは、MCP 1.0を業界初のプラットフォーム導入モデルである独自のBOT(Build-Operate-Transfer)方式で提供する。
このモデルでは、ミランティスのサービスの一環としてスムーズなシステム導入を提供したのち、ユーザーの要望に応じて最大99.99%のSLAで最低12カ月間、ユーザーのオープンクラウドプラットフォームを運用する。
SLAの準拠については、ログ管理、メトリックス、アラートなどに、オープンクラウドソフトウェアを組み込んだ「Mirantis StackLight」を利用する。このため、継続的な監視をベンダー固有のテクノロジーに依存することなく実施できる。同ツールは、Mirantis Cloud Platform向けに設計されており、高いアップタイムSLAを実現できるという。