UPDATE Microsoftがフルマネージドの「IoT-as-a-service」である「IoT Central」を発表した。社内に専門知識を持つ人材がいない企業でもIoTアプリケーションを導入できるよう支援する。
IoT Centralは、企業へのIoTソリューション導入の障壁を低くすることを狙ったものだ。Microsoftの広報担当者は米ZDNetに対し、Microsoftには「複雑なテクノロジを簡素化して、(それらを)一般に人々に提供してきた実績」があり、IoTでもそれを実現したいと述べた。
また、IoT Centralは「市場投入までの時間を重視」するIoT製品メーカーを支援するもので、そうしたメーカー向けに設定され、管理された技術スタックを提供すると同担当者は述べている。
さらに、「IoT Centralはエンタープライズ級のシステムとアプリケーションによってスマートプロダクトの迅速な革新、設計、構成、統合を実現することで、製品メーカーのGo-To-Marketサイクルを短縮し、革新の速度を高めることを狙っている。そして競合他社との競争で優位な立場を維持し、顧客満足を実現するスマートプロダクトを提供できるようにする」と米ZDNetに述べた。
IoT Centralは「Azure IoT Suite」や「Azure IoT Hub」と連携する。Azure IoT SuiteはIoTアプリケーションのバックエンドを開発する際にカスタマイズや管理を可能にするPaaS製品だ。Azure IoT Hubは、分散された端末同士がMQTT、HTTPS、AMPQPSなど、広範に使用されているIoTプロトコルを使ってAzure経由で通信するためのメッセージングインフラストラクチャや端末認証を提供する。
Microsoftは、IoT Centralのほかにも、IoTポートフォリオに新しいテクノロジやプログラムを追加する。その1つとして、「Azure Stream Analytics」プレビュー版をエッジデバイスに提供する。これによって、Azureにデータを送らずに、デバイスがローカルでリアルタイムに分析を実行することが可能になる。
またMicrosoftは、「Azure Time Series Insights」を発表した。同社がAzureで毎日大量のイベントを記録するために利用している技術をベースにした、新しいアナリティクス、ストレージ、可視化サービスだ。このサービスは現在プレビューで提供されている。企業が「ほぼリアルタイムで」傾向や異常をインタラクティブに可視化、分析できるようにする。
同社は、Microsoft IoT Centralを今後数カ月のうちにより広範に展開していくとブログで述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。