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IoTとしてのスマートハウス--Amazon AlexaのUXを分析する

綾塚祐二

2017-05-10 07:00

 コンピュータが小型化され、さまざまな機器や道具に組み込まれることにより、それらの機器・道具が「賢く(スマートに)」なっていった。個々の機器も賢くなるし、機器同士が連携すると全体としてスマートになっていく。われわれの暮らす「家」もそうしてスマートになりつつあるものの一つである。

 さかのぼると 1980年代に米国で「スマートハウス」という言葉が提唱され、日本でも「TRON電脳住宅」などが出てきて「ホームオートメーション」という言葉もひとしきり話題になった。

 インターネットが普及し 2000年代に入るといわゆる「白物家電」もネットワークにつなごうという流れや、そして2010年代になってくるとスマートグリッドなどの電力のコントロールの話とも組み合わさり、そして最近では IoT (モノのインターネット) の文脈で、「スマートハウス」が取り上げられている。

 コンピュータ化された家は、どう賢くあるべきで、それはユーザーにどういったエクスペリエンスをもたらすのであろうか。

制御の自動化

 「オートメーション」という言葉は耳慣れない人もいるかもしれないが、自動制御はスマートハウスの1つの大きな要素である。赤外線を用いた人感センサで自動的に照明を点灯させるのがもっともシンプルな形であろうか。ユーザーが点灯・消灯の操作をいちいち行う必要を省く、ということで効果も分かりやすい。

 また、点ける必要がないときにも無駄に反応してしまうこともある、という欠点も分かりやすい。夜、住宅街で玄関前の照明が通りすがりの人に反応して点灯しているのをよく見かける。

 防犯という意味合いもあるようだが、たまたま通りかかっただけの人を無駄に驚かせている(ある意味怪しい人扱いしているとも言える)、ということも忘れてはいけない。


 エアコンが室内を設定した気温になるよう出力などを自動的に調整するのもシンプルな範疇(はんちゅう)のものであろう。

 シンプルとは言っても、最近では室内のどのあたりに人がいるかを認識し、そこを狙って風を送ることで効率的に体感温度を快適な状態にする、といった高度な機能を持つものもある。

 ユーザーが手動で風向きなどを調整する手間を省くとともに、無駄な室温の上げ下げを抑えることでエネルギー効率もよくなる、というスマートさである。

 快適に感じる温度や風量には個人差があるので、今、部屋にいるのが家族の誰であるかということまで認識し調整できればよりユーザーの快適さが増すであろう。それを、それぞれの部屋ごとでなく、家全体で連携し自動的に学習するようになっていればなおよい。

 ここまでくると、単純な人感センサの場合の「無駄な反応」のような問題もかなり少なくなるであろう。一台一台が独立して動作しているとそれは賢い家というよりは賢い家電機器であるが、このように、家の中の機器がネットワークで連携すれば、それはスマートハウスと言えるものに近づく。

 自分で操作・調整を都度考えずとも皆が快適に過ごせる、というのが基本的なエクスペリエンスであり、しかも効率的であることまで含め、ユーザーにとっての御利益の基本的な方向性である。

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