展望2020年のIT企業

ブランドとセキュリティ対策を強化する新興IT企業の理由 - (page 2)

田中克己

2017-05-01 07:00

KDDIの傘下に入った理由

 ユーザー数を着実に増やしてきたアイレットは、2017年2月にKDDIの子会社になった。株式公開を考える経営者が多い中で、なぜ子会社化を選択したのだろう。齋藤CEOは「IoT市場を開拓するため」と説明する。

 今後も年率数十%の成長を続けるには、新たな成長領域の開拓も必要だったのだろう。KDDIからIoTに必要なデバイスやネットワークなどを調達し、クラウドシステムと組み合わせて提供する。そのソリューションをKDDIのパートナーにも売り込める。KDDIからクラウドに関係する次世代通信の最新情報をいち早く手にも入れられる。そんなメリットがあるからだという。

 齋藤CEOは「BtoBtoCにつながるサービスをユーザーと一緒に作る。その手段がクラウドになる」とし、IoTを含めたクラウドを推進する人材確保も強化するという。2016年は新卒を含めて56人を採用し、社員は170人を超えた(2017年3月)が、2017年はそれを上回る採用を計画している。「優秀な人材は取り合いになっている」(齋藤CEO)。

 そこで、2015年に本社を東京都港区の虎ノ門ヒルズに移転した。加えて、「エンジニアが求めるリソースを提供することに経営が応える」(広報)。例えば最新PCが欲しいとなれば、すぐに調達する。もちろんAWSは自由に使い放題だという。福利厚生や働きやすい環境も整える。たとえば、営業が朝10時に出勤すれば1000円の手当てがつく。グリーン車通勤も可能。「モチベーションを高くするために、罰則ではなく、プラスの制度にした」(齋藤CEO)。

 齋藤CEOは「リアルタイムに大量データをやり取りするIoTはPoC(概念実証)レベルだが、市場規模はクラウドの3から4倍になる。クラウドとIoTの親和性も高い」と、IoT活用の本格化に備えた体制を整えているという。

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