PivotalとVMwareの統合で”タイム・ツー・バリュー”を
Any Applicationでは、PaaSのPivotalとの統合として「Developer-Ready Infrastructure(DRI)」を発表した。NSXとPivotalのCloud Foundryを統合して、PivotalのマイクロサービスとVMwareのSDDC(ソフトウェア定義データセンター)、NSXのマイクロセグメンテーションにより、ソフトウェアを迅速に開発して配信できるという。
ここでGelsinger氏は、Pivotalを共同創業し、現在最高執行責任者(COO)を務めるBill Cook氏をステージに招き、協業の狙いと背景について語った。
VMwareのPat Gelsinger氏とPivotalのBill Cook氏。
Cook氏は「アプリケーションのインフラがオンプレ、パブリッククラウドとユビキタスになる”クラウドネイティブ”のトレンドが台頭し始めており、いかにしてサイクルを高速にしてバリューを提供するかが課題となっていた」とし、”タイム・ツー・バリュー”がPivotalがもたらすものだとした。
これを受けて、Gelsinger氏は「開発者とインフラの間に摩擦が生じている」と課題を指摘する。「コンテナワークロードを運用環境に統合するのは簡単ではない。DRIは開発とインフラを結びつける役割を担う」とGelsinger氏。Cook氏も「2つの世界を組み合わせることで、スーパーハイウェイが実現する。これまでの流れを変えるゲームチェンジャーだ」と述べた。
Gelsinger氏はスピーチ中、「Dell Technologiesの一員なので、技術を組み合わせてさまざまなことができる」と述べた。4月末に来日時、Gelsinger氏は「Dellの買収により変わったところはない」としたものの、Dell EMCプレジデントのDavid Goulden氏は、「フェデレーションが友達なら、現在は家族」と関係を形容した。今後も、マルチクラウド、IoTの文脈で統合や連携の方向に進みそうだ。