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HPEが語るサーバ開発方針--ソフトを生かせるかはハード次第

日川佳三

2017-05-29 07:00


米HPE データセンター・ハイブリッドクラウド CTO アジアパシフィック部門の高野勝氏

 日本ヒューレット・パッカード(HPE)は5月26日、1月に出荷を始めた新サーバ「HPE Synergy」を中心とする製品情報をアップデートした。製品の差別化ポイントについて同社は、「ユニークな製品群により、データセンターの運用を簡素化する」(米HPE データセンター・ハイブリッドクラウド CTO アジアパシフィック部門の高野勝氏)と説明する。

 そのユニークな製品例としては、物理サーバを動的に調達できるプライベートクラウド基盤「HPE Synergy」、大規模SMPサーバ「HP Integrity Superdome X」、高集積サーバ「HP Moonshot System」の3つを挙げる。これらに足りない要素があれば、買収を通じて自社の製品ラインを強化する方針だ。

 例えば、ストレージ企業の買収として3PARとNimble Storageがある。3PARのストレージは、「3PAR」のブランド名を残しつつ、HPEの製品ラインに組み込んでいる。Nimble Storageの製品には、ハードウェアの稼働状況や利用状況を監視して可視化するクラウド型サービス「InfoSight」があり、これを使ってNimble以外の製品を含めたHPE製品群を監視できるようにする考えだ。

 買収ではないが、3月にArista Networks製のネットワークスイッチのOEM販売も開始し、HPEとしてのネットワークスイッチの製品ラインを拡充させている。特徴は、汎用プロセッサ(各社のASIC)と汎用OS(Linux)を組み合わせていることで、クラウド運用ソフトとの相性もよく、ネットワーク構成をWeb APIで組み換えられる。

 これらハードウェア製品の多くは、クラウド事業者ではなく、ユーザー企業が購入している。背景には、「パブリッククラウドに移行できるITシステムは、全体の3~4割しかない」(高野氏)との状況がある。パブリッククラウドを使わない理由の1つは可用性の低さ。「障害が起こっても、何が起きているのか分からない」(高野氏)という。


HPE Synergyの外観

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