本連載「ハードから読み解くITトレンド放談」では、ハードウェアの最新動向からITシステムのトレンドと未来を読み解いていく。
ラインアップを刷新するXeon
米Intelは5月、Xeonのラインアップを一新すると発表した。ブランド名もこれまでのE7、E5といった記号から、「Platinum」「Gold」「Silver」「Bronze」といった名称になり、全体としては「Xeon Processor Scalableファミリー」という名称に変わる。
ブランド名が一新された大きな理由は、Xeon E7/E5/E3で異なっていたプロセッサのピン数を統一し、周辺チップセットなども同一のモノを利用できるようにしたためだ。
Xeonのブランドは「E7/E5/E3」から「Platinum/Gold/Silver/Bronze」といった名称に変更される(Intel資料より、以下同)
パフォーマンス別にPlatinumから並ぶ。多くのサーバで利用されるのは、Xeon Goldになるだろう
つまり、今までのようなE7用、E5用といったサーバカテゴリではなく、対応ソケット数やコア数、動作周波数などを比較して、Platinum、Gold、Silver、Bronzeなどのブランド名に再編される。
細かな分類に関しては、実際に製品が発表されるまで分からないが、コア数や対応ソケット数でブランドが分けられるようだ。Xeon E7/E5/E3で微妙に異なっていたコアの機能は、Xeon Processor Scalableファミリーでは、基本的に同一になると思われる(例外が存在する可能性もある)。