Microsoftが、「Azure」に新たなサービスを追加しようとしている。これによって、コンテナを作成したりデプロイしたりする際に、ベースとなる仮想マシンの管理に悩む必要がなくなる。
新サービス「Azure Container Instances」(ACI)は米国時間7月26日の時点で、Linuxコンテナ向けのパブリックプレビュー版で利用可能になっている。Microsoftによると、「Windows」コンテナのサポートは「数週間以内に」追加されるという。
Microsoftの幹部はACIについて、「数秒で立ち上がり、秒単位で課金される」単一のコンテナだと述べた。ユーザーはメモリ容量とvCPUの数を必要な分だけ選択できるので、必要以上の時間分まで課金されたり、必要以上の容量を使用したりせずにすむ。
ACIは、「Docker」や「Kubernetes」のようなオーケストレーションプログラムではなく、そうしたプログラムと連携するサービスだ。
Microsoftは26日、KubernetesクラスタのACIへのデプロイを可能にするオープンソースの「ACI Connector for Kubernetes」をリリースした。Microsoftの幹部らはこのコネクタについて、1つのKubernetesクラスタ内で仮想マシンとコンテナインスタンスの両方が同時に利用できるようにして、双方の長所をユーザーに提供すると述べた。こうした使い方をした場合、ACIを高速のバーストとスケーリングに利用しながら、仮想マシンをもっと予測可能なスケーリングに使用して、2つのインフラモデル間でワークロードをやりとりできるという。
Microsoftにはすでに、「Azure Container Service」(ACS)がある。ACSは、仮想マシンをクラスタ化してコンテナサービスにするコンテナホスティング環境だ。ACS自体は無料だが、使用する仮想マシンやそれに伴うストレージ、ネットワーキングリソースに対して料金を支払う必要がある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。