Salesforce.comは米国時間7月27日、「Service Cloud」をアップデートしたと発表した。次世代の顧客サービスプラットフォームと銘打たれたこのService Cloudは、カスタマイズの容易性をさらに追求し、同プラットフォームを企業全体に展開するとともに、顧客向けサービスキャンペーンのパーソナライズ機能を実現することを目的としている。
同社によると今回のアップデートでは、必要不可欠なサービスフローを配備するうえで必要な手順を簡素化した、「すぐに利用を開始できる」設定エクスペリエンスが実現されているという。また、Service Cloudのアプリ構築ツールで使用できる、サードパーティーによる「Lightning」対応アプリも新たに多数用意されている。
「Lightning App Builder」は、Lightningコンポーネントをドラッグ&ドロップによってService Cloudに取り込む機能を提供している。同社によると、「AppExchange」上では現在、パートナー企業による75を超えるLightning対応サービスが利用可能になっているという。
この他にも、営業担当者によるトリアージや優先順位付けを支援する顧客サービスケースのビジュアルダッシュボードや、記録を迅速に見つけ出すための横断検索の実行機能、一般的な顧客サービスシナリオに対して再利用可能なマクロを作成できるマクロビルダー、顧客との過去のやり取りを一望できる全方位型の顧客ビューといったものが新たに提供されている。
同社の顧客関係管理(CRM)アプリ担当エグゼクティブバイスプレジデントのMike Rosenbaum氏は「Salesforce LightningとService Cloudプラットフォームの柔軟性によって、素早いフットワークを実現するとともに、技術上の障壁を乗り越えられるようになった。このため顧客は最も大事なものごと、すなわち真の違いをもたらすサービスを彼らの顧客にもたらすということに集中できるようになる」と述べている。
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この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。